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アデノウイルス感染症  

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 最近は、外来で各種ウイルスの抗原検査ができるようになり、いろんな症状の原因が特定できるようになりました。アデノウイルス感染症もその一つです。その症状は、㈰咽頭炎(のどの痛みや腫れ)、㈪結膜炎(目ヤニや結膜の充血)、㈫4〜5日続く高熱(38〜40℃)の三つです。その他に頭痛、腹痛、下痢などもあります。のどの奥の扁桃腺に白い滲出物がついていることも参考になります。

 以前なら、こういう患者さんは大抵が抗生物質を投与されていました。しかし、全てではありませんが、アデノウイルス感染症の子どもはインフルエンザと違って結構元気がいいのが特徴です。こんな患者さんののどを綿棒で拭った検体で抗原検査をして陽性であると、病気の原因がアデノウイルスであって細菌ではないことが分かります。そうすると、医師は「この患者さんに抗生物質は必要ない。熱は4〜5日続くけど、その間栄養水分の摂取に気を付けて、熱が下がって2日経って感染力がなくなってから登園登校させればいい。」と判断できるのです。

 インフルエンザに対するタミフルのような有効な抗ウイルス薬はありませんが、アデノウイルス感染症に対する抗原検査は、不必要な抗生物質投与を防ぐのに大変役に立っているというわけです。

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手足口病  

 手足口病は1歳から3歳までが7割を占める乳幼児の病気ですが、大人が罹ることもあります。
手足口病は、軽度の発熱と、手のひらや足の裏などに水痘を伴う赤い発疹、唇や頬の内側や舌に口内炎ができる病気です。発疹は、膝や肘そしてお尻まで広がることもあり、またすべての症状がそろわない不全型もあります。これらの症状は通常7日から10日で自然に治ります。しかし小さい子では、口内炎による痛みのため食べれない飲めないなどで脱水症状を起こすことがあります。

 普通は、自然に治る軽い病気と言われてきましたが、最近マレーシア、台湾、日本国内などで脳炎を起こし急死をする例が報告されています。このような重症合併症は稀ですが、軽い病気と油断せず、こどもの様子をよく観察し頭痛や嘔吐、不機嫌、痙攣などが見られたときは速やかに医療機関を受診してください。

 手足口病の原因は、コクサッキーA16型とエンテロ71型というウイルスです。咳、痰、くしゃみ、鼻水、便などによってウイルスが伝搬し感染が広がります。便には長期間ウイルスが排泄されますが、手足口病の多くは軽い症状で自然治癒するため、患者は発熱や口内炎のある初期のみ学校や幼稚園・保育園を休ませます。

 現在手足口病にワクチンはありませんし、特別な治療もありません。口内炎による痛みに対しては口腔用の軟膏があります。軟らかい食べ物も飲み物もとれなければ脱水症状を来たし輸液による水分の補充が必要なときもあります。発疹に対しては特に治療は必要ありません。

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溶連菌感染症  

 溶連菌感染症は、溶血素をもつ連鎖球菌による感染症です。A群溶連菌が主な病因ですが、特殊な場合として産道感染でおこる新生児のB群溶連菌による敗血症や髄膜炎があります。

 A群溶連菌感染症には、咽頭炎や扁桃炎を含む上気道感染症、膿痂疹や丹毒などの皮膚感染症、小さなぶつぶつと鮮やかな朱色の発疹をともなう猩紅熱などが含まれます。さらに上気道炎から中耳炎、副鼻腔炎、頚部リンパ節炎、気管支肺炎、血行性に髄膜炎、骨髄炎、関節炎などを合併したり、リウマチ熱や糸球体腎炎などの原因となります。

 上気道炎は、一般に感冒、風邪などとよばれ、その90%はウイルスが原因です。一方細菌による上気道炎の多くを占めるのがA群溶連菌です。その特徴は、発熱と強い咽頭痛、嚥下困難、そして咽頭や扁桃の強い発赤、点状出血、それに赤いぶつぶつ状をした苺状の舌です。最近では、A群溶連菌感染症が疑われたときには、病巣を擦ってとった検体を用いるストレップテストと呼ばれる迅速検査により、短い時間で容易にその感染を確認できるようになりました。

 A群溶連菌感染症は十分な量のペニシリンによりほとんど治療できます。ペニシリン投与により1日ないし2日で解熱しますが、上気道炎や皮膚感染症に対しても、リウマチ熱や腎炎の合併を防ぐために必ず10日から14日間のペニシリンの投与が必要です。敗血症や髄膜炎などの重症合併症は入院とペニシリンの静脈投与が必要です。さらに治癒後2ないし3週たって、腎炎の合併をチェックするため尿検査をしておきます。

 溶連菌感染症は咳や会話にともなう飛沫感染で伝搬しますが、ペニシリンの投与を受け24時間を経過し解熱すれば、登校、登園しても大丈夫です。

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無菌性髄膜炎  

 髄膜炎は、脳を包んでいる髄膜に微生物が侵入し炎症を起こし、発熱、頭痛、嘔吐や時に痙攣などの症状を示す急性感染症です。髄膜炎には主にウイルスが原因となる無菌性髄膜炎と、細菌が原因となる化膿性髄膜炎があります。一般的に無菌性髄膜炎は頻度が高く軽症で、化膿性髄膜炎は頻度が低く重症です。

 無菌性髄膜炎の原因は、エンテロウイルス、アデノウイルス、ムンプスウイルス、単純ヘルペスウイルスなどのウイルスがほとんどであるためウイルス性髄膜炎とも呼ばれます。その症状は、発熱、頭痛、吐き気や嘔吐などで、仰向けに寝かして頚を曲げようとすると痛くて曲げられない項部硬直が見られれば診断は比較的容易です。しかし、乳幼児ではこれらの症状は捉えがたく診断が難しいこともあります。

 髄膜炎が疑わしい場合、背中から針を刺し脊髄液をとる腰椎穿刺が行われます。採取された脊髄液の検査でより確実な診断ができます。

 無菌性髄膜炎には、特別な治療法はなく、対症療法が主になります。安静と食事療法が主で、嘔吐で食事がとれない場合は輸液が必要なときもあります。腰椎穿剌による髄液排除は頭痛や吐き気の改善にもなります。一般に数日からI週間くらいで治癒し、後遺症を残すことは稀です。

 注意すべき事は、髄膜炎の患者が痙掌や意識障害を示したときは、脳炎を合併していることが多く重症であることです。とくに単純ヘルペス脳炎は重症で、有効な治療薬がありますので早期診断・早期治療が必要です。またムンプス髄膜炎は稀に難聴を合併することがあり、聴力検査を受けておくと良いでしょう。

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発熱  

flower2.JPG 発熱をきたすこどもの病気はたくさんあります。赤い顔で息を切らし、さわると火のように熱いわが子を見ると、親としては居ても立ってもおられず、すぐさま病院にかけ込むことになりがちです。

 それも無理のないことですが、その前に一寸、わが子を観察して欲しいのです。鼻水.咳はどうか、食欲はどうか、痛いところはないか、なにより元気で遊ぶ気力があるかどうかなど。元気があるかどうかは、とくに大事です。

 熱の高さは必ずしも病気の重さとは比例しません。熱が高くても元気に遊んでいるこどももあれば、たいして熱もないのにぐったりとして活気のないこどももあります。注意が必要なのは、後者の場合のことが多いのです。

 こどもが発熱したとき、その原因の多くは自然に治癒していく「かぜ」です。こどもは、生後数年間、一年に何度も何度も[かぜ]をひき、そして強くなっていくものなのです。医師と相談しながらも、「かぜ」のように軽い病気とは上手につきあっていくことにしたいものです。

「かぜ」の発熱に、解熱剤(熱冷まし)は必要でしょうか?
 「かぜ」などの感染症による発熱は、ウイルスや徹生物の体内での活動性を弱め、病気に対する抵抗力(自然治癒力)を強めるための目的に適った生体反応であるといわれています。

 そういう理由で、「かぜ」などにともなう発熱には、原則的には解熱剤(熱冷まし)は使わないのが最近の考え方です。それは、解熱剤使用にともなう副作用の防止にも良いことです。

 ただし次のような場合は、注意をしながら使用を考えても良いでしょう。
  I)39℃以上の発熱があり、患者が不機嫌で水分もとれないとき。
  2)夜間、発熱のために不機嫌で睡眠がとれないとき。
  3)発熱にともなう頭痛や吐き気のために全身状態が悪いとき。

では、どのような解熱剤が使われるでしょうか?
 解熱剤は、できるだけ使わないことが第一です。そして使う場合は、副作用が少なく作用が穏やかであることが望まれます。そのような薬として世界的に認められているものは、アセトアミノフェンがあります。カロナール、アンヒバ、アルピニーなどという商品名で使われ、内服と座薬の二つの投与法があります。

 その他の解熱剤としては、アスピリンがありますが、ライ症候群という重症の脳症の発症と関係があるとされ、最近はこどもには使われていません。またボンタールやインドメサシンなどの非ステロイド系抗炎症剤は、作用が強く低体温やショックなどの副作用も多く小児への使用は、すすめられません。

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突発性発疹症  

 突発性発疹症は生後4ヶ月頃から2歳までの小さなこどもにみられる病気で、典型的には乳児期後半に高熱が3〜4日続いて下がった後にからだに平らでピンク色の発疹がみられます。咳や鼻汁は少なく、下痢をともなうことが多く、高熱のわりに機嫌が良いことや生まれて初めての発熱であることが多いことなどを参考に疑うことになりますが、診断は発疹が出てから確定されます。高熱のためこどもが不機嫌なときもあり、乳児が発熱のみで受診したときには他の重篤な感染症と簡単に区別できないときもあります。発疹が出るまでの心配は医師もご両親と同じです。

 突発性発疹症の原因はヒトヘルペスウイルス6(HHV6)またはHHV7で、こどもによってはニ度かかることもあります。多くは親の唾液からの感染と考えられています。突発性発疹症が強く疑われる場合は、原因がウイルスですからとくに治療の必要はなく、安静と水分の補給に気を使い、発疹が出たあとは何もすることはありません。

 最近では熱性痙攣を比較的合併しやすいことや、まれに脳炎などの重篤な疾患を合併することが知られてきましたが、ほとんどのこどもは何事もなく治癒する病気の一つです。

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けいれん  

 咳や嘔吐、発熱くらいでは落ち着いて対処できる親でも、こどもの「ひきつけ(けいれん)」となると大抵は不安のあまりうろたえてしまうものです。

 救急室へ裸足のままこどもを抱いて駆け込んできたお母さんに、「どんなけいれんでしたか」と聞くと「あわてていたので何も憶えていません」という答えが多いのも無理からぬことです。

 こどものけいれんは、発熱にともなう「熱性けいれん」や激しく泣いた後の「憤怒けいれん」などの良性のものが多いのですが、てんかんや髄膜炎によることもあります。ほとんどのけいれんは一〜二分以内にとまることを知っておいて、体のどこが、どんなふうに、何分くらいひきつけたか、目の動き、発熱や嘔吐などの他の症状を落ち着いて.観察しましょう。けいれんの間は、こどもは楽な姿勢でねかせ、揺り動かしたり、抱きしめたり、口の中に無理に物を入れたりせずに、静かにけいれんのおさまるのを待ちましょう。けいれんの後は必ず受診し、原因の検索が必要です。例外として十五分以上けいれんが続くときは、いつでもただちに受診しましょう。

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インフルエンザとワクチン  

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 インフルエンザは、流感(流行性感冒)とも呼ばれ、毎年冬季(11月から4月頃まで)
に流行する代表的な病気です。インフルエンザにはA型、B型、C型の3つのタイプがあります、おもにA香港型、Aソ連型、B型のどれかが流行しますが、症状はどの型もほとんど同じです。家族全員がかかったり、保育園・幼稚園・学校で流行することも多く、ふだんかぜをひかない大人でも高熱が出ます。普通感冒(かぜ)と違い、咳・鼻水以外の全身症状が強いことが特徴で、肺炎などの合併症をおこすことも多く、決して軽くみてはいけない病気です。

 ふつうのかぜとくらべて症状がひどいことが特徴です。
 ●のどが痛く、咳、鼻水が出るのはふつうのかぜとおなじてす。
 ●悪寒(さむけ)と39度や40度の高熱が3〜5日(時に7日)もつづきます。
 ●全身がだるく、食欲がなくなり、苦しい気分がつづきます。
 ●頭痛、手足の筋肉痛、関節痛、腰の痛みもよくおこります。
 ●おなかが痛い、吐く、下痢するなどの消化器症状も多くみられます。

 その結果、インフルエンザから気管支炎、肺炎、中耳炎、時には髄膜炎や脳炎などの合併症をおこすことがあり、また食事や水分がとれずに脱水症を来たし点滴治療が必要になることも多いのです。

 インフルエンザはウイルス性の病気で、抗生物質は無効です。(二次的な細菌合併症については有効です。)治療は対症的なものに限られ、合併症がおきないように無理をしないことが第一です。家庭では次のようなことに気を付けて下さい。

 ①休む:無理に寝る必要はありませんが、家でのんびりすることがいちばんの薬です。
 ②保温:身体が冷えるのは悪化の原因になります。寒くない程度の暖房、暑すぎない程度
     の調節をしましょう。厚着やコタツで汗をかきすぎないように注意しましょう。
 ③食事:食欲はなくてあたりまえ、くらいに考えて無理をせず、こどもの好きなもので消  
     化のよいものを与えて下さい。また水分を十分とれるように、少しずつこまめに   
     飲ませて下さい。
 ④入浴:かぜにお風呂は禁物というのは頑固すぎます。疲れないように気を付けて微熱程
     度時にお風呂でさっぱりさせるのはかまいません。ただし風呂上がりに湯冷めし
     ないように気を付けましょう。

 インフルエンザは、ふつうのかぜとはまったく別の病気です。通常は1週間くらいで改善してきますが、その間は無理をせずに、必要であれば2〜3日おきにはかかりつけの医師と相談しながら、またいつもと違って変だと思ったら早めに受診し合併症をチェックしてもらいましょう、

インフルエンザワクチンは必要でしょうか?  
 当院では、原則的にはインフルエンザワクチンは行っていません。それは以下のような理由からです。
●インフルエンザワクチンは、以前は「義務接種」のーつとして学校等で集団接種が行われていましたが、十分な問診や診察が保障されないことや、重大な副作用の報告が相次いだこと、集団接種でも流行を防止することが出来ないことなどから、予防接種法の改正により、集団接種が中止になり義務接種からもはずされ現在任意接種になった経緯があります。

●インフルエンザはふつうのかぜと違い、軽くみてはいけませんが、ワクチンの有効性は低く、免疫抵抗性の十分にある小児や成人では重症化を阻止する効果も明確ではありません。

●厚生省研究班報告では、ワクチンの効果率は、30〜80%となっています。ワクチンは前年度以前の流行株によって(今年度の流行を予測して)作られているので、既に変異したその年の流行株とは完全な一致はせず、そのために有効性が低いのです。

●また、不治化ワクチンで皮下注射により接種するので、血中抗体しか作らず、ウイルス血症には効果があってもインフルエンザのような局所感染(気道粘膜感染)には効果が低く、ウイルスは気道で感染、増殖、排出することになります。つまり、接種しても流行を十分に防止することが出来ません。

●インフルエンザワクチンはまだその安全性に問題があります。副作用は1977〜84年の認定で68例あり、脳炎などの神経系28例、急死2例、ショック4例となっています。
1972年にHAワクチンに変更されましたが、1990年現在で厚生省に被害認定されただけで114名、死亡I1名、障害を残したひと18名、医療費・医療手当の給付を受けている人81名となっています。

●接種部の発赤・腫脹・疼痛、発熱、頭痛、全身倦怠感、気分不良、時にショック状態は常に報告されています。その他、脳炎、急性小脳失調症、ギラン・バレー症候群、突発性難聴、視神経炎、皮膚炎、溶血性貧血、血小板減少症なども報告されています。

インフルエンザワクチンに関する当院の方針は下記の通りです。  
1)免疫抵抗力の正常な小児や成人に対しては、原則としてインフルエンザワクチンはすすめません。(受験生などの特殊な場合は上記のことをご理解いただいた上でご相該に応じます。)

2)ワクチン接種が勧められるのは、次のような方に限られます。
 ①65歳以上のお年寄り。
 ②生後6ケ月以上で、次のような疾患を持つ人。
   a.慢性呼吸器疾患(中症ないし重症気管支喘息、気管支肺異形成、肺嚢胞繊維症など)
   b.血行力学的に異常のある心臓病
   c.免疫抑制状態(薬物による免疫抑制状態を含む)
   d.鎌状赤血球症やその他の異常ヘモグロビン血症
   e.糖尿病、慢性腎臓病や慢性代謝性疾患
   f.症状のあるHIV感染症
   g.長期のアスピリン療法(ライ症候群の危険性を増す)
 ③②の危険性の高い疾患を持つ人の家族や介護に携わる人。

 以上をご理解の上、インフルエンザワクチンをご希望の方にはご相談に応じますので、お申出ください。

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頭を打った時  

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 よちよち歩きはじめる満一歳ころから、からだに比べて頭が重く、バランスをとるのも下手なこどもは、転んで頭を打つことが多くなります。そんなときは次のようなことに注意しましょう。

 すぐに大声で泣いたら、まず一安心です。しばらくして泣き止み、顔色も悪くなくいつもと様子が変わらず遊びはじめるようなら、安静にして様子を見るだけでよいでしょう。しかし、その後吐き気や不機嫌、元気がないなど、いつもと違う症状がないか、一日ないし三日はこどもの様子に気を配り、多少とも気にかかる症状があれば医師の診察を受ける方が賢明です。

 こどもが頭を打った後、吐いたり、泣きいった後にしばらく眠ったりすることはしばしばあります。しかし、いつまでも吐きつづけたり、眠りからいつまでもさめないときは医師の診察を受ける必要があります。

 こどもが頭を打ったすぐ後に、意識を失ったり、顔色が悪くぐったりしているとき、ひきつけをおこしたりしているときは、できるだけからだを動かさないで、すぐに救急車を呼び診察を受けます。

 頭を打ったところを見ていないときも、注意が必要です。頭にこぶや傷がなくても、いつもと様子が違う場合には、念のために医師に見てもらうことをすすめます。

 大きなこぶができることがありますが、これは数日から数週間で自然に消えていきます。何事も子防が大切です。こどもが転びやすいことを心得て環境を整え、こどもを周囲の大人が守ることが大事です。

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母乳とダイオキシン  

 最近、ダイオキシンが、大きな社会問題となっています、特に、母乳にかなり大量のダイオキシンが含まれているとマスコミで報じられ、お母さんが赤ちゃんに母乳を飲ませてよいか真剣に悩まねばならない状況になっています。環境ホルモンのひとつてあるダイオキシンは、消化管や呼吸器などから体内に吸収され脂肪に溶けて蓄積し排出されにくい性質を持っています。しかし、母乳には豊富な脂肪が含まれているため それに溶け込んだダイオキシンを赤ちゃんが摂取することになるのです。

 現在の母乳中の濃度では、赤ちゃんの摂取するダイオキシンの量は、成人の耐容1日摂取量つまりその量を一生毎日摂取しても害が生じないと考えられる量の四から十倍、WHOの新たな基準ではさらにその何倍にも相当する量になります。一方、母乳のダイオキシン汚染を過去20年あまり調べた結果では、その濃度が約二分の一に減少したとされています。

 このようなダイオキシンに汚染された母乳が、赤ちゃんの甲状腺や免疫機能などに及ぼす影響が心配されていますが、まだ十分確認されたわけではありません。母乳栄養の多くの利点を考えると、母乳の禁止は赤ちゃんの全般的栄養、免疫学的な意義、母子相互作用などの面から損失が大きいため、多くの母乳栄養の専門家やWHOも、現時点では母乳哺育をつづけることを勧めています。

 母乳は、これまでにも鉛や農薬、水俣病では有機水銀、カネミ油症事件ではPCBなどいろいろな人口物質に汚染されてきた歴史があります。当面母乳栄養を選択するとしても、このような母乳の汚染を防止し赤ちゃんを健康に守り育てる意識の改革と行動が必要です。

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思春期の貧血  

 貧血は、体内の赤血球や赤血球の中の色素つまりヘモグロビンの量が、ある限度をこえて減少している状態をいいます。思春期に多い貧血は鉄欠乏性貧血であり、思春期貧血と呼ばれています。

 鉄はヘモグロビンの生成に欠かせない物質であるため、体内の鉄が欠乏すると赤血球数は正常でもヘモグロビンの少ない貧血がおきます。赤血球の中のヘモグロビンには、肺で酸素をうけとり、全身の組織に運ぶという大事な役割があるため、鉄欠乏性貧血は組織の酸素欠乏によるさまざまな症状を思春期のこどもたちにおこしてくるのです。

 思春期の一日の鉄の必要量は男女ともに1.5mgというわずかな量です。しかし、思春期は急激な成長期であるため鉄の需要が増大すること、女子では月経による出血のため鉄が失われること、近年は過度なスポーツ練習による鉄の漏出や不規則な食生活や不自然なダイエットによる鉄の摂取不足が、思春期特有の鉄欠乏性貧血の原因となっています。

 鉄欠乏性貧血がおきると、皮膚や粘膜が青白くなるだけでなく、組織の酸素不足により疲れやすい、頭痛、めまい、食欲低下などの症状をきたし、動悸や息切れなどによる運動能力の低下を招きます。また最近、組織の鉄欠乏は、持久力低下、注意力低下、集中力低下、情緒障害、行動異常などの症状をきたし、思春期のこどもの学習障害の一因として注目されています。

 鉄欠乏性貧血の治療は、鉄剤内服による薬物療法を4〜5ケ月続けることが第一ですが、再発を防ぐために原因を除去したり鉄分の多い食品を適当にとりいれたバランスのよい食生活に心がけることが大事です。最後に、思春期の貧血は鉄欠乏性貧血だけではありません。診断は採血による検査で比較的簡単に可能ですから、かかりつけの先生によくご相談ください。

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尿路感染症  

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 私たちの尿は、二つの腎臓でこしだされ腎孟に集められ、尿管をとおり膀胱に溜められたあと、尿道から体外に排出されます。これらの尿の通り道を尿路と呼び、尿路に何らかの病原菌が感染を起こしたとき、それを尿路感染症と呼びます。

 細菌が尿道から膀胱に浸入し尿道炎や膀胱炎をおこすと、排尿時の痛みや排尿後も尿が残った感じがあり何度もトイレにいきたくなるなどの症状がでてきます。さらに細菌が腎孟や腎臓まで浸入し腎孟腎炎をおこしてくると、悪寒を伴う高熱や腹痛、腰痛を訴えるようになり病状は一段と重くなります。

 年長児や大人では、膀胱炎と腎孟腎炎はある程度区別がつきますが、乳幼児では症状の訴えが曖昧であることなどから区別が困難なため尿路感染症とまとめて取り扱います。

 乳幼児の尿路感染症は特徴的な症状がなく、機嫌が悪い、食欲がない、元気がない、嘔吐や下痢、腹痛などがあるだけで、咳や鼻水などのかぜ症状が無くて発熱しているときは一番疑わねばならない病気です。さらに小児の尿路感染症は、見逃すと敗血症などの重症感染症に進展したり、再発を繰り返すことによって腎臓の働きが悪くなる腎不全を将来起こしたりするため適切な診断と治療を受けることが必要です。また乳幼児の旅路感染症では、先天的な尿路の形態異常を伴うことが多く、超音波検査やレントゲン検査により正確な診断を受けておく必要があります。

 尿路感染症は、できるだけ清潔な方法でとられた尿を検査することで診断されます。また治療は症状に応じて抗生物質の内服や静脈注射を行います。再発が多いため、治療が終わった後も少なくとも一年間は月に一回程度の尿検査を受けることが奨められます。

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咽頭結膜熱  

 冬のかぜが、咳や鼻水そして熱が出るのが主な症状であるのに対し、夏のかぜは、咳や鼻水は比較的少なく発熱やのどの痛みが主な症状で、ときに嘔吐下痢を伴うことが特徴です。そのような夏かぜの一つに、咽頭結膜熱すなわちプール熱があります。

 咽頭結膜熱は、咽頭扁桃炎によるのどの痛み、結膜炎による目の充血、3日から1週間つづく高熱が主な症状で、幼児や学童の間に広がりやすいアデノウイルス感染症です。夏にプールで流行が広がることが多いためプール熱とも呼ばれていますが、現在はプール内感染より集団生活や家族内での感染が多く、一年を通してみられます。

 咽頭結膜熱の原因はアデノウイルス3型や7型で抗生物質は無効ですから、治療は対症療法に限られます。発熱や咽頭痛に対しては、必要に応じアセトアミノフェンを投与し、結膜炎は濃い目やにが多くなれば抗生物質の点眼薬やステロイドの点眼薬を使用します。

 こどもは高熱がつづいても全身状態は良好なことが多く、その場合は安静にして様了をみるのが一番です。しかし、強い咳がつづき全身状態が悪いときはアデノウイルス7型による肺炎が疑われるため注意が必要です。また結膜炎による充血や痒みのほかに、目の痛みやまぶしさ、視力障害を訴えるときは角膜炎を起こす他の病気のことがあるので眼科専門医を受診することが大切です。

 0.35ppmの遊離塩素濃度によるプール滅菌でプール内感染は予防できるといわれていますが、水泳の後は洗顔、うがいを励行し、家庭でも手洗いや患者のタオルを別にするなどの注意をしましょう。ウイルスはのどや便に2〜3週間排出されますが、通常登園・登校は主要症状が無くなって2日を経過すれば許可されます。

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喘息発作の対処法  

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 咳や鼻水が出てかぜかなと思っているうちにヒューヒュー、ゼーゼーと荒い呼吸になったり、静かに寝ていたり元気に遊んでいた子どもが急に咳き込んだり息が苦しいと言い出したりする、それが喘息の発作です。

 喘息発作には、ゼーゼーしているが特にきつそうではない軽症の発作、静かにしていればきつくないが動き回ると呼吸が苦しい中等度の発作、静かにしていても呼吸が苦しく話すこともできず、時には興奮状態になる大発作があります。通常中発作以上は医療機関を受診すべきで、過去に急激に大発作が起こったことがある場合は軽症発作でも油断ができません。

 まず発作が起こっても慌ててはいけません。お母さんが慌てると子どもは余計に心細く不安になり、ますます発作が強くなります。次の手順で対応してみましょう。

 はじめに、冷たい水をコップ1〜2杯飲ませ、30分ほど様子をみます。咳とともにたんが出て呼吸が楽になってくることがあります。また10分間、腹式呼吸をさせ気持ちを落ち着けると同時にたんだしを奨めます。次に軽く体を動かしたほうが楽になることも多く、家の周りを少し散歩してきれいな空気を吸うのもいいでしょう。もし気管支を広げる発作止めの薬を内服や吸入用でもらっているならそれを早いうちに使用しましょう。それらの薬は、発作が軽いうちに使用することが大事で、中発作以上になると十分な効果が期待できないからです。

 これでも発作がおさまらない場合は、何時であろうと医療機関を受診しましょう。受診したときには楽になっていることもありますが、喘息発作は時に死につながることもあるため決して軽くみてはいけないからです。

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うちの子の顔色が悪い  

 「うちの子の顔色が蒼白くて心配だわ。貧血かしら。」よくある心配です。確かに顔色が悪い、蒼白いということで貧血が疑われることが多いのですが、生まれつき皮膚の色が白いだけで本当の貧血ではない仮性貧血もよく見られます。逆に「うちの子の肌が白いのは生まれつき」、と貧血が長い間見過ごされることもあります。一般に、貧血あるかどうかは皮膚の色よりも、眼瞼結膜(瞼の内側)や唇の色、爪の色などのほうが頼りになります。

 医学的な貧血は、からだにとって大切な酸素を運ぶ赤血球の数や血色素すなわちヘモグロビンの量が減少した状態のことを言います。

 貧血がすすむと顔色が悪いだけでなく、元気がない、食欲がない、疲れやすく集中できない、頭痛がするなどを訴え、ときに学習障害の原囚となったりします。乳幼児では不機嫌、不活発、ミルクのみの低下、体重が増えないなどの症状がみられます。貧血が急速にすすむと呼吸困難などの強い症状が出ますが、徐々にすすんだ慢性貧血では症状が意外と軽くしばしば見逃されることがあります。

 こどもの貧血のなかでは鉄欠乏性貧血が最も多く、それは成長の著しい乳幼児期と思春期には鉄分の需要がとりわけ多く、血色素の原因である鉄分が不足がちになるからです。

 その他にも、貧血がきっかけで潰瘍や、腎臓病、慢性の感染症、再生不良性貧血や白血病などの重い病気が見つかることもあります。貧血があるときは、発熱や紫斑、黄疸、顔や手足のむくみ、おなかの膨らみ、首のぐりぐりなど他の症状にも気をつける必要があります。貧血といってもその原因により治療は異なります。貧血が疑われたら、必ずかかりつけの小児科を受診し、必要な検査を受けるようにして下さい。


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タバコと健康・副流煙・新禁煙法  

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健康かタバコか、健康を選ぼう!

 「タバコは強い依存性を待つ」「僕たちに毒を盛らないで」「こどもは大人の真似をする」「タバコ煙は赤ん坊に害を与える」「タバコは口内の病気を引き起こす」「喫煙のせいでインポテンツになるかもしれない」「毎年タバコによって小都市の人口に匹敵する人数が死亡する」「喫煙は肺がんを引き起こす」「喫煙はあなたを呼吸困難にする」「タバコは心臓破りだ」「置きタバコの煙も命を脅かす」「タバコは肺がんの原因になる」「喫煙は胎児を傷つける」「喫煙は卒中の原因となる」「あなたは独りでタバコを吸っているのではない(他人に受動喫煙を強制している)」「タバコ煙のあるところには青酸ガスがある」

 以上はカナダのタバコ包装の新警告文です。
カナダでタバコを販売しようとするメーカーは、上記の警告表示16種類の写真入り文中の一つをローテーションで各包装に必ず付けなければなりません。米国でも欧州連合諸国でもほぼ同じです。日本製(JT製)のタバコも、欧米諸国で販売されるときは同じ義務があります。

 日本国内で販売されるタバコの包装には、国産、外国産を問わず、「健康のために扱いすぎに注意しましょう」などとまったく警告にもならない表示のみしかなく、多くの人々を死の危険に陥れているのとは大きな違いです。

 タバコが、麻薬同様に依存性が強く、人に大きな害を及ぼすことは科学的に世界中で確認されています。「タバコは人の死因の中で、予防可能な最大の原因である」といわれ、国内でもタバコが原因で毎年約7万人が過剰に肺がんで死んでいるといわれています。わが国は先進国の中でも異常に喫煙率が高く、更に最近は若者や未成年者の喫煙率が上昇していると言われています。残念ながら私の診療所を訪れる乳幼児の父母の喫煙率も非常に高く、こどもたちへのタバコの害がこれから深刻になってきています。

 大人はこどもたちの良い手本でなければなりません。非喫煙の方はぜひそのことを子どもたちに伝えてください。喫煙される方は、一刻も早くタバコの奴隷状態から抜け出し、こどもたちに禁煙の手本を示して健康を取り戻しましょう。福岡市内、東区内にも禁煙指導を行っている医療機関があります。禁煙を希望される方はぜひご連絡ください。

「副流煙」の害を知ろう

 近年、タバコは単なる嗜好品とは言えない、タバコは吸う人だけでなく周囲の人々にも有害な中毒性の強い薬物であると言われるようになりました。わが国でも、肺がんなどのタバコ病による超過死亡は年に10万人以上という指摘がされています。

 タバコを吸う人は、タバコによる直接の被害者ですが、周囲のタバコを吸わない人に害を及ぼしている点では加害者でもあります。

 喫煙者が火をつけたタバコから直接吸入する煙を「主流煙」、吐き出す煙を「吐煙」と呼び、火のついたタバコから不完全燃焼の状態で大気中に放出されるのが「副流煙」です。「副流煙」には、主流煙より何倍も多くの発がん物質や有害物質が含まれています。例えば、「副流煙」には主流煙に対してアンモニアは46倍、一酸化炭素は4.7倍、タールが3.4倍、ニコチンが2.8倍含まれています。副流煙と吐煙をあわせて「環境タバコ煙」と呼び、これがタバコを吸わない人々、とくにこどもたちの健康にとても重大な影響をもたらしています。

 環境タバコ煙に曝されて受動喫煙することにより、喫煙者の妻は肺がんによりかかり易くなり、妊婦は妊娠・分娩時合併症に、乳幼児は肺炎や喘息様気管支炎、滲出性中耳炎などになる危険性が明らかに高くなります。

 一本のタバコが汚す空気の量は、ドラム缶500本分といわれ、同じ室内でタバコを5本吸うと、周囲の人は受動喫煙で1本吸ったことになるといわれ、換気扇の下や別室で吸っても十分な防御にはなりません。喫煙者は自分と周囲の人々の健康を害さないように一刻も早く禁煙することが求められています。

新しい禁煙法

 喫煙習慣は肺がんを初め各種のがんや心臓・肺の病気を引き起こし、成人の死亡の大きな原因となっています。たばこを吸う人の7割は、できれば禁煙したいが禁煙できないでいると言われています。

 喫煙習慣が単なる嗜好や文化でなく、たばこ中毒であるといわれるのは、その強い習慣性、依存性のためなのです。禁煙をした人が経験する、禁煙後I週間くらいの「いらいらする、頭が痛い、体がだるい」などの症状は.たばこの主成分であるニコチンの離脱症状です。それは喫煙習慣がまさしくニコチン中毒であることを示すと同時に禁煙成功の壁になっていることを示しています。

 近年、新しい禁煙法として「ニコチン代替療法」が登場し、禁煙成功への道が大きく開かれました。「ニコチン代替療法」は、一定濃度のニコチンを含むガムまたは皮膚に張るバッチを、完全な禁煙のスタートと同時に使用し、禁煙初期のニコチン離脱症状を軽減し、禁煙を成功に導く方法です。ただし「ニコチン代替療法」はガムとバッチさえあれば誰でも禁煙できるということではありません。

 たばこの有害性に関する正確な知識と禁煙するという明確な意志を持ち,たばこを吸いたくなったときには深呼吸をしたり散歩をしたり冷たい水を飲んだりしてやり過ごす技術やつい一本だけの誘惑に負けやすいお酒の席をしばらく避けるなどの工夫が必要です。ガムは3ヶ月、バッチは2ヶ月の使用が標準で、費用は日に20ないし40本の喫煙者なら、たばこ代で済む金額です。ガムやバッチの購入には医師の処方が必要ですから、禁煙指導を行っている医療機関にご相談ください。さあ、スモーカーのみなさん禁煙を始めてみませんか。

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