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スマホが大事か子どもが大事か  

 9月29日の朝日新聞にスマホに関する次のような記事が出ました。スマホは現代生活の必需品ですが、子育て中は使い方に特別な注意が必要です。

〜日本の子どもの2割「親は自分よりスマホ」米大調査〜
 親は自分よりスマホの方が大事なんだ——。そう感じている日本の子どもが20%に上るというインターネット調査結果を米南カリフォルニア大学が発表した。米国での同様の調査に比べ高かった。同大学のウイロー・ベイ教授は「子どもだけでなく親のネット依存も強まっている。子どもとネットの使い方について話し合ってほしい」と話した。

 インターネット調査は、同大学とNPO「コモンセンス・メディア」が4月に日本で、スマホを持っている中高生の子どもとその親600人を対象に実施した。調査結果によると、スマホやタブレット端末を使っている時間は、親は1日平均2時間56分で、子どもは4時間18分だった。52%の親は、子どもがスマホを使いすぎだと答えたという。

 一方で、25%の子どもは親に対して、会話中にスマホに気をとられていると感じていた。さらに「時々、親が自分のことよりスマホを大事にしていると感じることがある」と答えた子どもは20%に上った。米国でも昨年、同様の調査をしたが、親のネット依存度は日本より高かったのに、スマホの方が大事と感じている子どもは6%にとどまったという。

 NPO代表のジェームス・ステイヤー米スタンフォード准教授は「日本の子どもはネットに夢中の親に、話を聞くように言えず我慢しているのではないか。各家庭でルール作りを急ぐべきだ」と話した。
●スマホを見せていると子どもがおとなしいので、その間に親が自分のことができる?これに対して「スマホに子守をさせないで!」という警告も出されています。親子の貴重な触れ合いの時間がスマホによって浸食されることの有害性も指摘されています。
(2017/11/14)

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インフルエンザワクチン  

 さて、もうインフルエンザの流行が始まっていると前回お知らせしましたが、例年では、季節性インフルエンザの流行は、12月から翌年3月までが中心です。そして12月からの流行に備えて10月1日からインフルエンザワクチンの接種が始まり、できれば11月30日までに、小学生以下は2回、中学生以上は1回ワクチン(皮下)接種をすることが奨められています。6カ月から3歳未満は一回0.25ml、3歳以上は一回0.5mlを皮下接種します。接種後2週間して抗体が上昇し、予防効果が期待できるとされています。

 予防効果については議論が多く、無効から75%有効まで様々ですが、ワクチンをしても「かかってしまった」経験のある人も多いと思います。たしかに他のワクチンにくらべ予防効果が低いのは事実ですが、小児のインフルエンザ予防接種のもう一つの目的は、脳炎や脳症など重傷合併症を防ぐことにあるので、ワクチンを受けるかどうかは、かかりつけでよく相談の上、決めていただきたいと思います。

 当科でも現在インフルエンザワクチンを受付中ですが、今年はワクチンの供給が十分でなく、希望通りのスケジュールで接種できない場合が続出しています。昨年から、インフルエンザワクチンは、今年流行すると予想されるA型2種類、B型2種類の4種混合ワクチンとなっています。(実際当科でも昨シーズン、A型インフルエンザに2回なった患者さんが数名いました。)ワクチン製造中にこの中のA型のウイルス一種の増殖速度が悪く、今年のインフルエンザワクチンの出荷時期が遅れ、出荷量も昨年より1割ほど少なくなったことが、ワクチンの供給が不足した原因です。ワクチンは12月中には終わってほしいのですが、1月までは接種可能です。いずれにしてもワクチンメーカーはワクチンの供給不足で患者さんを不安にしないでほしいと思います。
(2017/11/13)

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インフルエンザの流行  

 インフルエンザの流行日本では季節性のインフルエンザというときの季節は冬季のことです。冬季とは、12月から翌年3月までのことで、毎年この4か月間に日本ではインフルエンザが流行しています。 しかし最近は、検査技術の向上の結果一年を通して少数ながらインフルエンザの発生がみられています。とくに沖縄県では、夏季にも冬季の5分の1程度の流行が毎年見られています。

 さて、今年の流行はどうでしょうか。インフルエンザは、3週間前から徐々に増加し、10月30日から11月5日の1週間では、福岡県では255人(前週の142%)の報告がみられ、これは一医療機関当たり1.29人に当たります。この数値が、1.0以上になると流行が始まったとされますので、今年の福岡県のインフルエンザの流行は、例年より早く11月初めより始まったといえます。同時期に多いのは、沖縄県が4.78人、福井県が2.50人です。因みに当科では、これまでに子ども3人、大人2人がインフルエンザと診断され治療を受けました。

 流行には地域差があり、先の255人のうち福岡地区が215人を占め、学校や幼稚園・保育園での集団的発生は、福岡市では西区、南区そして筑紫野市周辺にみられていますが、福岡市の東部では今のところ散発的発生です。しかし油断できません。感染予防のためには、マスクに手洗い、冷えに注意し、不必要に人混みの中に行かないようにしましょう。
(2017/11/12)

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お盆休みのお知らせ  

8月13日(日)、14日(月)、15日(火)は、お盆休みのために休診です。
職員の休養のため休診しますのでご了承お願いします。
その間の有病については以下を参考にご受診下さい。
なお、この期間中も電話でのご相談には応じます。

8月13日(日):終日、百地の福岡市急患センターが対応しています。

8月14日(月)~15日(火):
  昼間は、小児科のある病院が診療しています。
      例;福岡東医療センター(古賀市)
        千鳥橋病院(博多区)
        浜の町病院(中央区)
  夜間は、百地の福岡市急患センターが対応しています。

救急電話相談(8888)などもご利用ください。
(2017/8/7)

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ムンプス(おたふくかぜ、流行性耳下腺炎)も多い  

 Hibワクチンン、肺炎球菌ワクチンン、B型肝炎ワクチン、水痘ワクチンが公費助成となり、日本もやっとワクチン後進国と言われずにすむようになりました。

 現在、子どもにできるワクチンで有料なのは、ロタウイルスワクチン(16000円×2回)、ムンプスワクチン(6000円×2回)、インフルエンザワクチン(4000円×2回(小学生以下)、1回(中学生以上))の3種類だけになりました。*ワクチン費用は、当科のデータで、クリニックにより多少の違いがあります。

 とりわけ、ムンプスワクチンは小児科医の国に対する長年の無料化の要請にもかかわらず実現していません。ムンプスはムンプスウイルスの感染により、耳下腺や顎下腺が腫脹し発熱や痛みを伴うもので、多くは1週間前後で治癒し、解熱鎮痛剤以外の薬は必要ありません。しかし子どもはその間、保育園・幼稚園や学校を休む必要があります。

 さらに、ムンプスは髄膜炎や難聴の原因になります。ムンプスは、後天性(生まれた後の)難聴の第1の原因といわれています。ワクチンの目的はこのような合併症を防ぐことにもあります。ムンプス難聴の多くは片側性ですが時は全難聴のこともあり、回復が難しいことも特徴です。以前はムンプス5000人に1人くらいの発生と言われていましたが、最近では500人に1人くらい発生があるともいわれています。最近も福岡周辺で3人の難聴合併が報告されました。

 ムンプスワクチンの接種率は、有料であることもあってか50%未満と言われ、まだまだ流行があります。ワクチンは1回で80%有効なので、3カ月毎に2回することで95%以上に有効性が期待できます。でるだけ2回接種されることをお勧めします。
(2017/8/7)

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夏かぜがピークを超えました  

 6月から7月まで続いていた手足口病、ヘルプアンギーナ、ウイルス性胃腸炎などの夏かぜとアデノウイルス感染症、RSウイルス感染症などがようやくピークを越えたようです。しかしもうしばらくは患者さんも多いと思いますのでご注意ください。これらの疾患は、特別な治療薬がなく、ほとんどが対症療法で重篤にならないようにケアすることになるのが特徴です。

 手足口病は、コキサッキーウイルスA16,A6、エンテロウイルス71などが原因で、手足(四肢)、お尻と口の中に発疹があり一部は水泡になります。口内炎が強いと飲食できず困ることがありますが、多くは自然治癒します。まれに見られる脳炎は、今年は報告が少ないようです。

 ヘルプアンギーナは、2~3日の高熱と口内炎が特徴で、手足口病よりのどの痛みが強いことが多いのですが、水分さえ取れたら3日目には解熱し同時にのどの痛みは軽快します。なんとか2日間、子どもさんもお母さんも耐えてほしい病気です。

 夏のウイルス性胃腸炎は、ノロウイルスやロタウイルス以外にもいろいろな腸管ウイルスが原因になります。突然の嘔吐で始まりますが、熱は多くは1日だけです。脱水症にならないように経口保水液(ORSやOS-1など)の少量投頻回投与や吐気止めの座薬などにより、ほとんど点滴(輸液)の必要がなくなりました。以前は、このウイる性胃腸炎に髄膜炎が合併し、頭痛や嘔吐で入院になることが少数あったのですが、最近はほとんどみられません。

 3つの病気は、ほとんどが1~2回の外来通院で終わりになりますが、中には重症化し長引く人もいます。その時はかかりつけで納得のいくまで相談しましょう。
(2017/8/6)

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ギター演奏会  

インフルエンザ、花粉症、禁煙の話題  

第1の話題
 今年のインフルエンザは12月から流行が始まり、2月初めにピークに達しています。当科でも週に109人、97人の患者さんが受診し、これまでに450人余に達しました。多くの患者さんは1週間以内に回復していますが、細菌性気管炎という重傷合併症で入院になった患者さんもいます。すでにピークを過ぎ、A型からB型への流行の交替の兆しもうかがえますが、3月までは油断できません。発熱、倦怠感、頭痛、咽頭痛などが見られたら早めに受診してください。ただし、インフルエンザの検査は症状発現後6~8時間くらい経たないと陽性にならないことがあるので注意してください。

第2の話題
 2月になり、すでにスギ花粉の飛散が報告されています。今年は、例年の2.5倍ほどの飛散があると予報されています。くしゃみ(鼻の痒み)、鼻水、鼻づまり、目の痒みが、この時期強くなる方はスギ花粉症の疑いが濃厚です。スギ花粉症は、放置すると副鼻腔炎や睡眠障害など全身症状にも発展します。マスクやゴーグル服装の改善などの生活改善や、抗アレルギー薬や漢方薬の内服や点鼻薬、点眼薬の使用で症状の改善が十分望めます。耳鼻科受診もいいですが、小児科は全身の診療といっしょに花粉症も見ますのでご相談ください。

第3の話題
 発展途上国の産みの苦しみである大気汚染は中国でも例外ではありません。黄砂とともに中国から飛来する微小粒子状物質「PM2.5」に眉をひそめる方も多いと思います。しかしそれは、高度成長期の日本の姿でもありました。さて、たばこの煙がもうもうと立ち込める居酒屋やパチンコ店には、北京の一番ひどい日と同じ濃度のPM2.5が漂っているのだそうです。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて政府が検討中の受動喫煙対策を強化する法改正案が、小規模飲食店の反対や日本たばこ(株)の族議員(自民党中心)による反対で形骸化され窮地に立っているそうです。東京五輪に向けて付け焼刃の対策を行うことも問題ですが、喫煙(タバコ)が喫煙者や子どもなど受動喫煙者の健康と生命を奪う予防可能な第一の病気(中毒症)であることを、もう一度認識してほしいと思います。たばこをやめたいと思い、なかなかやめられない方、ぜひ禁煙支援プログラムの門を一度叩いてみませんか。
(2017/2/12)

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インフルエンザの流行が始まりました  

 今日のニュースで、インフルエンザの全国的流行が始まったことが報道されました。これは全国規模の一定点あたりのインフルエンザ受診者数が1.0を超えたことを踏まえて発表されました。分かりやすく言うと、平均して一つの医療機関に一週間に1人以上の患者さんが訪れたことを示しています。福岡県もすでに1.0を超えました。今後12月⇒1月とインフルエンザの患者数が急激に増加することが予想されるので、みなさん、うがい、手洗い、マスク、不用意に人混みに行かない、寒いところに長居して身体を冷やさないなど予防に気を付けてください。

 さて、当院でもすでにインフルエンザの患者さんが8人受診されました。先週までに6人、今週2人です。ただ8人とも兄弟が一組いるだけで集団的な発生は今のところありません。福岡市東区では、3週間ほど前に香椎3中や自由ヶ丘幼稚園で10名を越す集団発生があったそうですが、さいわいその後収束し拡がりがありませんでした。

 インフルエンザは、急な発熱、頭痛や倦怠感、食欲低下、手足の痛みなどが特徴です。流行してくれば、できるだけ早く受診することが必要ですが、鼻腔から綿棒を挿入して採取した分泌物による抗原検査は、発熱から8時間くらいしないと陽性にならないので、そのことを考慮して受診するといいでしょう。流行期になると、症状の比較的軽いインフルエンザもあるので注意が必要です。

 インフルエンザと診断されたときは、抗ウイルス薬(内服薬また吸入薬)が処方されますが、軽症の場合必ずしも抗ウイルス薬は必要ではありません。安静と保温、水分摂取が一番重要です。かかりつけでよくご相談ください。また他に感染を広げないためには、発熱から最低5日間かつ解熱してから2日間の隔離(保育園・幼稚園・学校を休む、会社を休む)が必要です。自分の身体も守り、隣人の身体も守るという姿勢がとても大切です。
 ではみなさん、今年の冬を元気に乗り切りましょう。
(2016/11/26)

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絵手紙無料体験会  

ベビーマッサージ教室LinkIcon   ←詳しくはクリックしてください

 4月より月に1回(第2水曜日)ベビーマッサージの教室を開催しております。
みなさま、どうぞご遠慮なくおこしください。


119日(水曜日) 13:00〜14:30

1214日(水曜日) 13:00〜14:30

 お申し込み・お問い合わせは下記のお電話やメールで直接お願いします。
 TEL:090-5485-6960
 MAIL:koumimaridai77@docomo.ne.jp

●講師:中原真理子
●場所:おかもと小児科クリニック2階 rosehall
●対象年齢:2ヶ月〜あんよ前の赤ちゃん
●参加料:1000円(当日のオイル、防水シート代、お茶、お菓子代込)
●持ち物:バスタオル(赤ちゃんが包めるくらいの大きさもの)1枚、
     赤ちゃんの水分補給(おっぱいでもOK)
     いつものお出かけグッズ

⭐ ︎動きやすい服装でご参加ください
(2016/7/19)

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こどもの片頭痛  

 今回は子どもの片頭痛についてお話ししたいと思います。

 こどもが外来で頭痛を訴えることは意外と多く、小児片頭痛の有病率は、男児で3.3%、女児で6.5%という報告があります。大人の頭痛の専門外来でも、16歳以下が10%を占めるということです。

 片頭痛の診断は、明らかな原因となる疾患のない、以下の特徴を示す頭痛発作が5回以上あることで下されます。頭痛が4~72時間つづくこと。片側性、拍動性、中等度~重度の頭痛、歩行や階段昇降などの日常的な動作で増悪する、の4項目のうち2項目を満たす。頭痛発作中に悪心または嘔吐、光過敏および音過敏のうち1項目があること。一方、こどもの片頭痛は、持続時間が1~2時間と短いことも多く、成人と異なり両側性かつ非拍動性であることがあるなど典型的でないこともあります。小さいこどもは、自分の頭痛について的確に表現できないために、不機嫌とか駄々をこねているとか誤解されていることも少なくないとされています。明らかな頭痛発作の訴えは小学生の高学年からですが、乳幼児では夜泣きや癇癪、腹痛として現れたり、小学生になって腹痛・嘔吐・下痢、立ちくらみ、中学生以上ではめまいや乗り物酔いなどとして現れていることもあります。片頭痛は遺伝的要素が強く、親や兄弟に片頭痛がある確立が50%と高いことも参考になります。

 少し難しい話になり恐縮ですが、こどもの頭痛が意外に多いこと、そしてその頭痛はアセトアミノフェンなどの内服で軽減できますし、また頭痛発作予防薬による治療もありますので、ぜひかかりつけでご相談下さい。

 最後に、悪性による頭痛に効く薬はありません。これには別の治療法を見つける必要があるようです。
(2016/7/13)

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世界禁煙デー  

 世界禁煙デー(5月31日)は、世界保健機関(WHO)が1988年に制定した禁煙を推進する記念日です。以後世界中で、たばこの害と禁煙の必要性を訴えるキャンペーンがさまざまな形で行われ、公共の施設での禁煙やタバコ(税)の値上げなどが、多くの国で進められています。日本でも、1992年より5月31日から6月6日までの一週間を禁煙週間と定め、国や自治体、また多くの民間団体が禁煙活動に取り組んでいます。

 政府は、東京オリンピック開催に向けて、国際的に恥ずかしくない程度に社会の禁煙化を進めようとしていますが、オリンピックとは関係なく国民の健康を守るため、もっと迅速に禁煙化を進めるべきです。

 タバコは、予防できる死亡の原因の第一の原因と言われています。WHOの推計では、毎年600万人がタバコの害で亡くなり、うち60万人が受動喫煙の影響とされています。日本では、受動喫煙で年間6800人が死亡し、その半数以上は職場での被害と推定されています。

 社会の禁煙化ばかりでなく、ニコチン中毒症としての喫煙に対する個人への禁煙支援も多くの医療機関で行われるようになりました。私も少数ですが、禁煙支援を行っています。小児科を受診する子どもの両親は、若い人が多く残念ながら喫煙率が高いのです。

 ところで禁煙先進国のオーストラリアでは現在25本入りの一箱が約2000円で、4年後には約3200円になる予定だそうです。スモーカーの皆さん、今がタバコの止め時ですよ。
(2016/5/10)

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花粉症真っ盛り  

 3月中旬に入り、さしものインフルエンザの流行もようやく減少が見え始めました。以前はインフルエンザの流行は、4月でいったん途絶えると思われていましたが、インフルエンザ診断の進歩により、少ないながら次の流行まで細々と続くということが分かっています。原因は不明ですが、沖縄県では夏季にも冬季の10分の1くらいの規模で流行がみられています。

 さて福岡では、例年花粉症は2月10日頃が症状の出始める頃とされています。今年は、2月の天候が悪く、スギの花粉が飛び始めるのが遅く、2月末になりました。3月が真っ盛りの花粉症(スギ、ヒノキ)の症状は、花粉によってひき起こされるアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎、具体的にはくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目やのどの痒みです。花粉症は、時には患者さんの学校や仕事などの日常生活に支障をきたすほど重症のこともあります。治療は、抗アレルギー薬の内服や点眼薬、点鼻薬を花粉の飛散時期を通して使いますが、マスクやゴーグルで花粉を避けるほか、晴れて風が強く花粉飛散の多い日は外出を控え、外出する際には花粉の付着しにくい衣服を着て、屋内に入る時は衣服を払うなど屋内に花粉を持ち込まないなどの工夫も必要です。

 戦後、日本の山林にはスギやヒノキが広範囲に植林されましたが、その後国が林業を顧みず間伐などを疎かにしたことも花粉症増加の一因とされています。政治がしっかりしないと国民の健康が脅かされる一例です。
(2016/3/16)

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今年もインフルエンザ?  

 季節性インフルエンザ(流行性感冒、流感)といわれるように、インフルエンザは毎年12月から4月ころの冬季に流行します。今年は今のところ流行が見られませんが徐々に増加しており、3学期になって、これからの流行が心配です。ワクチンを済ませた方も多いと思いますが、ワクチンをしてもかかってしまうことも多く、油断せず、うがい、手洗い、マスクなどで予防しましょう。

 インフルエンザが普通感冒と違うところは、咳・鼻水・咽頭痛などの症状のほかに、急な発症、倦怠感、高熱と頭痛、関節や筋肉の痛み、嘔吐や下痢など全身の症状が強いことです。そのため、普通のかぜより、肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症が多いことが「怖い」といわれる理由です。一方最近は、鼻の奥から綿棒で採取した鼻汁からインフルエンザ抗原を検出することで、診断がより早く確実になってきました。すると、インフルエンザもすべてが上記のような強い症状を持つわけではなく、普通感冒と変わらないくらい軽症の人もいることが分かってきました。

 インフルエンザの治療は、抗インフルエンザ薬(内服、吸入、注射)の登場によって劇的に改善しました。しかし、「軽い」インフルエンザもあり、日本は薬の使いすぎという声もあります。インフルエンザも含めかぜは、自然治癒が多く望める病気です。ゆっくり休息し、水分と栄養をとり、暖かくしておくことが一番の治療です。しかし「学校や部活を休めない」とか「仕事を休めない」とかの理由で「薬で早く治したい」となります。「病気をしても休めない」世情に問題がありそうです。

 みなさま、お大事にお過ごしください。
(2016/1/17)

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20周年記念イベントLinkIcon   ←クリックしてください

皆様のおかげをもちまして、 おかもと小児科クリニックは本年12月に開院20周年を迎えます。
皆様への感謝の気持ちを込め、 20周年記念イベントを開催いたします。

保護者の方々へは子どもの病気や育児についてのお話、
子どもたちには診察などのお仕事体験を企画しております。
イベントにご参加いただいた皆様にはプレゼントも準備中です。
ぜひお越しください!
(2015/11/20)
20151213_0260.jpg←クリックしてください(写真集へ)

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流行っている病気  

 子どもの病気には季節性があります。子どもの病気は、感染症が多く季節ごとに流行る病気が違うからです。例えば、冬だと当然インフルエンザが圧倒的に多く、ロタウイルスやノロウイルスなどの嘔吐下痢症が多くなります。

 さて、初夏から夏に多くはやっている病気はどうでしょうか。現在は、手足口病、りんご病、溶連菌感染症などが多く、さらにヘルプアンギーナ、夏のウイルス性胃腸炎などが多くなっています。あせも(汗疹)、虫さされやとびひ(伝染性膿痂疹)も夏に多い病気です。

 溶連菌感染症(扁桃腺炎)は、発熱、咽頭痛、苺舌、発疹などが症状ですが、急性腎炎やリウマチ熱などの合併症を起こさないように、ペニシリン系の抗生物質を10日間服用することが必要とされています。咽頭ぬぐい液で、抗原の迅速検査をすることで外来で短時間で確定診断が可能です。

 その他の、手足口病、りんご病、ヘルプアンギーナ、ウイルス性胃腸炎には、特別な特効薬はなく、対症療法のみです。これらの病気の多くは、自然治癒します。無茶をせずに、子どもの自然回復力を損ねないほどの「治療」をすることになります。そのような病気でも、一部には重病になることもあります。「いつもと違う」「きげんが悪い」「元気がない」「食事をしない」「吐いてばかり」などという症状がある時は、すかさず受診して下さい。
(2015/7/6)

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もう2カ月が過ぎました  

 5月の連休が過ぎた、5月7日から青葉2丁目で新しいおかもと小児科クリニックの診療が始まりました。クリニックの駐車場には、鯉のぼりが天高くはためいて、当科の新しい出発に、心が引き締まる思いでした。

 1995年12月に、舞松原5丁目の旧クリニックで、小児科の地域医療を志して、あっという間に19年と半年を過ごしました。旧クリニックは、JR舞松原駅のそばでしたが、やや分かりにくい場所にあり、駐車場や薬局までの距離があるなど、患者さんには何かとご不便をお掛けしていました。

 新クリニックは、JR舞松原駅のそばであることは変わりませんが、西鉄バスも通る幹線沿いにあり、クリニック、駐車場、薬局がコンパクトにまとまっていますので、これまでよりかなり便利になったと思っています。

 もちろん、クリニックが移転しても、診療の中身は、これまで以上に質を高め、より良い小児医療を提供できるように、院長はじめ職員一同がんばる所存です。患者・家族のみなさまの一層のご鞭撻をお願いします。
(2015/7/31)

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新しいクリニックにて診療を再開いたします  

 幼稚園、保育園、小学1年生、お迎えのお母さたち、新しい季節の始まりがあちらこちらで楽しいシーズンを見せてくれます。
前回のお知らせで移転予定のご案内をいたしておりましたが、わたしたち 医療法人おかもと小児科クリニックも、
平成27年5月7日(木)より新しい季節をむかえることとなりました。
 新住所で移転開院いたしましたので、いままでどおり、ご利用くださいますようお願いいたします。
(2015/5/6)

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新しいクリニックの建設がすすんでいます  

 新しいおかもと小児科クリニックの新築移転工事が進んでいます。
 当院は、1995年12月に現在の舞松原MCビルに開院し、今年で20年目を迎えました。2015年12月に、20周年つまりクリニックの成人式を迎えます。これを機に、いっそう地域の総合小児医療を担うクリニックの役割を果たせるように頑張りたいと思います。

 昨年10月26日に地鎮祭を行い、11月28日に上棟式を行い、現在は外壁工事・配電工事などが順調に進められています。順調にいけば4月中旬に竣工の運びです。現在のMC ビルでの診療は、4月30日(木) をもって終了し、5月1日〜2日は休診して新クリニックへの移転引っ越しを行い、新クリニックでの診療は連休明けの5月7日(木)からになる予定です。1週間のお休みをいただく予定になりますが、どうぞご容赦のほどお願いいたします。

 新クリニックは、授乳室やプレイコーナーを備えた待合室から村田池が望め、二つの診察室と一つの隔離室、レントゲン室に処置室を1階に配置し、2階には患者さんや地域の皆さんと多目的に利用できる広めのミーティングホールを用意しています。駐車場も10台が余裕をもって止められ、現在駐車場を挟んで薬局も建設中です。

 2月1日には、薬局の上棟式があり、たくさんの地域の子どもさんや住民の方々に集まっていただき、楽しい「餅まき」がありました。

 ひきつづき新クリニック完成まで、また完成後もおかもと小児科クリニックは、院長はじめ職員一同、患者さん中心のより良い地域小児医療を進めていく所存ですので、今後ともよろしくお願いします。
(2015/2/2)

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インフルエンザが流行しています  

 お知らせが、2カ月以上途絶えてしまいました。世の中慌ただしく、あっという間に時が過ぎ去っていきます。

 今年のインフルエンザの流行は、西日本とくに九州・沖縄・山口に多く、12月下旬に始まり、1月は各地で増加しました。インフルエンザの流行は、一医療機関あたり、1週間に新規に受診するインフルエンザ患者さんの数で把握されています。最近は、一番多い宮崎県では80を超え、福岡県は60を超えていました。当院でも、その1月の数は、35・48・65・53と変化しています。既に、学級閉鎖や学年閉鎖が行われた学校や幼稚園・保育園がある一方で、まだあまり流行が見られない学校や幼稚園・保育園もあります。流行は2月〜4月と続きますので、うがい、手洗い、マスク、必要のない外出を避けるなどで予防をおねがいします。
これまでの流行は、ほとんどがA香港型といわれています。最近の数年間は、A香港型、A2009年型、B型が混合して流行しています。一度A型に罹患しても、4月までに再度A型やB型に罹ることもありますのでご注意ください。

 因みに、今年のワクチンン効果は20%くらいと最近米国の方で発表がありました。流行しているA香港型の変化が強く、予測していたワクチンのA香港型とずいぶん違っていたというのが原因のようです。決して、ワクチンを受けた人の方が余計に罹るという訳ではありませんが、現在のインフルエンザワクチンの限界が見えた年になりそうです。何とかもっと良いワクチンが作成されることを願わざるを得ません。
(2015/2/1)

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インフルエンザワクチン  

 今年もインフルエンザのシーズンを控えてインフルエンザワクチンが始まりました。
日本では「季節性インフルエンザ」と言って、インフルエンザは12月から翌年4月くらいまでの冬季に流行するのが普通です。もっとも、最近は5月から11月にも少数のインフルエンザの発生が続いていることが分かってきました。(2009年には“新型H1N1インフルエンザ”騒ぎがあり、夏から秋にかけて世界的流行がありました。)
季節性インフルエンザは、毎年A香港型(H3N2)とA2009年型(H1N1)とB型の3つの型が混合して流行しています。例年はA型が先行して、B型が後につづくというパターンでしたが、昨年は初めから3つの型が混合して流行するというパターンでした。

 今年は、当科でも9月に3人のインフルエンザA型が診断されました。一時期は、福岡県内で週に20名以上の発生が報告されましたが、その後減少し、現時点では週に10名以下の報告となっています。

インフルエンザワクチンのうけかた
 季節性のインフルエンザの予防には、流行が始まる12月になる前の10月〜11月に1カ月の間隔をおいて2回接種するのが原則です。

 生後6カ月〜3歳未満は、0.25mlを2回
 3歳以上〜小学6年生は、0.5mlを2回
 中学生以上は、0.5mlを1回、です。

 10月〜11月にワクチンで免疫を高め、冬季の罹患を防ぐという方法です。インフルエンザワクチンは、1月末までは接種可能です。当科のワクチン接種料金は、1回接種あたり4,000円です。

インフルエンザワクチンンの効果
 インフルエンザワクチンの罹患防止(罹らない)は、20〜70%程度といわれます。残念ながらワクチンをしても罹ってしまうことがよくあります。インフルエンザウイルスは毎年その姿を少しずつ変異させるため流行予測が難しく、また完全な免疫も成立しにくいことなどが理由です。乳幼児や高齢者では、罹っても重症化しないという効果を目的に接種を行っています。いずれにしても、ワクチンを受けたので今年はインフルエンザには罹らない、という訳ではないのでご注意ください。
(2014/10/28)

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地鎮祭、来年5月新クリニックに移転します  

 11月26日(日)14時30分、おかもと小児科クリニックの移転先で地鎮祭を行いました。秋晴れのすがすがしい空の下、気の引き締まる地鎮祭でした。来年5月、おかもと小児科クリニックは、新築移転し、第2のスタートを迎える予定です。

 1995年12月に、現在の舞松原MCビルに小児科を開院しました。今年の12月で19年を経て、20年目を迎えます。これまでに1万3千人の患者さんをクリニックに迎えることができました。地域では特別支援学校の校医、二つの保育園、二つの幼稚園などの園医として活動することができました。今年は、私は医師となって40年の節目の年でした。一方今年は持病のため、1月と8月に短期間ですが入院治療を行いました。しかし、その時も、小児科医として7年の経験を積んだ息子が何とかクリニックを休診にせずに、代診を務めてくれました。今後も、おかもと小児科クリニックは、さらにこの地域に根ざして頑張っていきます。

 さて移転先は、すぐ近くです。サニー舞松原店向かい側のポンプ場の横の空き地です。西鉄バス舞松原駅前(土井方向)バス停の道路を挟んで迎え側です。環状線沿いになりますので、これまでより患者さんには分かりやすく受診しやすくなると思っています。また、現在地から直線距離で200mくらいしか離れていませんので、患者さんにはこれまで通りに当クリニックをご利用いただけると思います。どうぞよろしくお願いします。

 11月には、基礎工事が始まり、そばをお通りの折には、建築の進行具合も直接に見てもらえると思いますが、ホームページでも折に触れてご紹介していきたいと思っています。

 建物が一新されるだけでなく、診療体制も診療姿勢、診療内容ともに現在以上に向上させ、スタッフ一同初心に帰って、地域医療に励みたいと思っていますので、皆さまのご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
(2014/10/26)

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反核医師のつどい in 福岡  

 11月1日〜2日に「第25回全国反核医師のつどいin福岡」が、福岡市天神4丁目の都久志会館で開催されます。
メインテーマは“核はいっちょん好かん!!作るばい安全な未来、核なき世界”です。私は、このつどいの実行委員長をしています。このお知らせを読んでいただく方々に「つどい」をご紹介し、ぜひとも御参加をお願いします。

 核兵器は、この世に存在する最も非人道的な兵器であり、これを廃絶することはすべての人々の願いです。
人の健康を守り命を救うことを使命としている医師は、なおのこと核兵器の廃絶を願っています。
全国の都道府県に反核医師の会があり、年に一度、全国の会員が集まって「反核医師のつどい」を開催しています。
2011年3月11日の東日本大震災と大津波につづく東電福島第1原発過酷事故の後は、
核兵器と原子力発電がコインの裏表の関係であることを認識して、原発全廃棄・再稼働反対も訴えています。

 10月21日の新聞報道によれば、軍縮と安全保障を担当する国連総会第1委員会で、
核兵器の非人道性と不使用を訴える共同声明が、発表されました。
賛同国は、過去最高の155カ国(昨年は125カ国)になりました。
核保有国と一部のNATOメンバー国は賛同しませんでしたが、
非人道的核兵器の廃絶が世界の人々の共通の願いであることが示されています。

 当日のスケジュールは、以下のとおりです。多くの市民のみなさまのご参加をお待ちしています。

●1日目:11月1日(土)13時より  
 1日目のみ一般公開、参加費無料

 記念講演(13:15〜15:15)
   「憲法を活かす・地球を守る」
     講師:伊藤千尋氏(元朝日新聞文化くらし報道部)

 学習講演(15:25〜18:20)
   「私たちは、東アジアにどう向き合うのか〜日中・日韓関係のこれから〜」
     講師:纐纈 厚氏(山口大学副学長)
   「韓国の原発・核政策と住民運動」
     講師:韓国反核医師の会より来日

●2日目:11月2日(日)9時30分より
 参加費:医師・歯科医師5000円、医療関係者2000円、医学生1000円

 第1分科会(9:30〜11:50)核廃絶と平和問題
   「憲法と日本の安全保障」
     講師:熊野直樹氏(九州大学大学院教授)
   「核廃絶の歴史と現状」 
     講師:木村 朗氏(鹿児島大学教授)

 第2分会(9:30〜11:50)原発と代替エネルギーの問題
   「原発問題の現状と今後」
     講師:吉岡 斉氏(九州大学副学長)
   「脱原発と代替エネルギー」
     講師:岡本良治氏(九州工業大学名誉教授)

 全体会(12:10〜13:00)

  問合せ先:福岡県保険医協会内 つどい実行委員会 TEL092−451−9025
(2014/10/22)

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受付が順番予約制になりました  

 9月16日から、受付が順番予約制(i-チケット制)になりました。

 i-チケット制では、患者さんの利便性向上のために、携帯電話やパソコンのインターネットを利用して簡単に診察の順番取りができ、待ち時間の短縮が可能です。

 これまでは、火曜から金曜までの午後2時から3時半までのみ予防接種や乳幼児健診に限って予約制にしてきました。それ以外の普通の受診は、受付窓口で順番を取っていただいていました。

 i-チケット制では、これからも窓口で、順番の予約を取っていただけるのは同じですが、順番の半券をお渡ししますので「自分の診察が何番であるかが分かる」ようになりました。i-チケット制で大きく異なるのは、順番予約が窓口だけでなく、携帯電話などのオンラインでできることです。予約は、あくまでの順番の予約であり、診察時刻の予約ではありません。また、順番予約は当日のみ可能です。

 待合室のモニターだけでなく、携帯画面でも「現在診察中の番号」を確認でき、自分の予約番号を見て、おおよその待ち時間が予測できるため、待合室での待ち時間を短縮できるのが大きな利点です。

 順番の受付は、以下のようになります。


 <窓口受付>   午前8:15~12:00  午後13:50~18:00  土曜のみ8:15~12:30
 <オンライン受付>午前8:20~11:30  午後15:00~17:30  土曜のみ8:20~11:30

インターネット⇒http://paa.jp/t/239601/
メール    ⇒get2396@paa.jp 空メール送信⇒アドレス受診

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既に、他施設のi-チケット制の登録を済ませておられる方は、すぐにおかもと小児科クリニックにアクセスできます。
詳細は、受付窓口に利用の手引となるパンフレットを用意していますので、ご利用ください。
(2014/9/23)

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残暑お見舞い申し上げます  

今年は、13日から17日まで5日間のお盆休みをいただきました。この間具合が悪くなられました患者さんには申し訳ありません。

 私は、このお盆休みを使って、かねてからの持病である不整脈の治療に3日間千鳥橋病院に入院しました。治療は成功しましたが、さらに2日間の自宅安静を指示されましたので、18日(月)と19日(火)は、小児科7年目の息子に代診してもらいました。この二日間に受診していただいた患者さんは、驚かれたかも知れませんが、今後も時に同じように彼が代診に立つことがあると思いますのでよろしくお願いします。私自身は、復活して20日から元気に診療していますので、よろしくお願いします。

 さて、今年は、各地で集中豪雨が起きています。福岡でも筑紫野市で被害が出ました。福岡県の8月の天気では、8月24日までに晴れの日がたったの3日しかなかったそうです。本当に2度目の梅雨のような8月の天候でした。被災された方たちには謹んでお見舞い申し上げます。

 子どもたちの病気は、例年夏場は少なくなります。しかし、高温多湿で屋外活動も盛んな夏場は、虫さされやあせも・湿疹が多くなり、皮膚感染症であるとびひ(伝染性膿痂疹)が多くなります。夏は、汗をかいたりして肌が汚れた時は、シャワーなどでスキンケアをすることが進められる理由です。

 現在、とくに大流行している病気はありません。しかし夏場の急性胃腸炎、夏かぜの代表であるヘルプアンギーナ(咽喉に水疱ができ高熱が2~3日つづく)、手足口病、RSウイルス感染症(細気管支炎、喘鳴と咳、高熱が数日つづく)などがそれなりに流行しています。どれも特別な治療はありません。比較的元気で、水分も取れ、食欲が保たれていれば、家で安静にして過ごすのがいいでしょう。そうでなければ受診してください。
(2014/8/24)

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お盆休み  

8月12日(火) 午前・午後 診療します
  13日(水)17日(日)休診します
  18日(月) 午前・午後 診療します
  19日(火) 午前・午後 診療します

5連休になりますが、簡単な電話相談には応じられる場合があります。
緊急疾患の場合には下記を受診されるようにお願いします。

千鳥橋病院や国立福岡東医療センターなど病院の小児科外来は通常通り診療しています。
福岡市急患診療センターは、下記の時間帯に診療しています。
  平日19:00~翌日7:00
  土曜19:00~月曜7:00
(2014/7/23)

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感染症の流行~A群溶連菌咽頭炎とヘルプアンギーナが増加  

 A群溶連菌が咽頭に感染し、咽頭痛、発熱をきたすA群溶連菌咽頭炎が、保育園、幼稚園、学校で増加しています。のどは真っ赤で痛みが強く、舌が赤くぶつぶつ状になる苺舌、小さな発疹が広がって皮膚が赤いインクを広げたように真っ赤になるなどの特徴があります。発疹を伴う場合、以前は猩紅熱と呼んでいました。治療は、ペニシリン系抗生物質を10~14日間服用する必要があります。1~2日の服用で症状は治まりますが、そこで中断すると再発したり、リウマチ熱や急性腎炎などの合併症を起こすことがあります。診断は、綿棒で咽頭扁桃をぬぐった液を使い溶連菌抗原検査を行います。外来で迅速に結果が出ますが、子どもたちは痛くて大抵泣いてしまいます。そんな時は、「がんばったね」と頭をなでてやり、とっておきのクマモンのシールを渡すと笑顔に戻ってくれる時もあります。

 ヘルプアンギーナは、のどに水疱性の口内炎ができ、咽頭痛と2~3日の高熱(38℃~40℃)をともなう病気です。
ヘルプは水庖、アンギーナは口腔の狭いところを意味しています。夏かぜの代表の一つで、今後ますます増加していく可能性があります。とくに良い治療はありませんが、まる二日間の高熱を水分投与や解熱剤などでしのげば、徐々に食欲も出てきて元気になるのが普通です。高い熱と咽頭痛で元気のない子どもに不安な両親には、病気の経過を説明して安心してもらうのが、一番の治療になります。

 感染症の流行は、一定点あたりの患者数で判断します。それは、その病気で一医療機関あたり1週間に何人の患者さんが受診したかという数です。その数が1.0以上は、多くなったと判断されます。因みに、6月16日~22日の週では、A群溶連菌咽頭炎は3.73、ヘルプアンギーナは2.11でした。手足口病も2.07ですからやや多くなっています。
(2014/6/26)

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最近の子どもとタバコに関する話題  

 国内の喫煙率は次第に低下していますが、たばこの販売による莫大な税収に頼る政府の姿勢もあり、日本の禁煙政策は世界の標準に遠く及びません。しかし、世界保健機関(WHO)は「タバコ病は予防できる最大の死亡原因である」と認めています。当院では、子どもたちのお父さん、お母さんの禁煙を支援しています。

 最近の子どもとタバコに関する話題を、毎日医学雑誌(MMJ)から紹介します。

☆子ども同乗中の自動車内喫煙禁止法案を可決~~~英国議会
 英国議会は、1月29日、子どもが同乗している自動車内の喫煙を禁止する「Children and Families Bill 」の修正案を可決しました。この法律に違反した場合、60ポンドの罰金が科せられます。

この修正案は労働党が提出しました。肺が小さく呼吸が速い、受動喫煙の影響を受けやすい子どもの健康を保護する狙いがあります。同党のPhilip Hunt 議員は、英国では自動車内で有毒な濃度の副流煙にほぼ毎日曝露している11~15歳児がおよそ185,000に上るという英国肺財団(BLF)が報告した数値を引用し、「子どもの副流煙曝露は下気道感染症、喘鳴、喘息、中耳感染症、髄膜炎のリスクを上昇させる。副流煙曝露により毎年165,000人がこれらの疾患を発症し、その多くは重篤で推定8,500件が入院に至っている」と指摘しています。同法を支持している英国内科医師会(RCP)によると、受動喫煙に起因する子どもの疾病によって英国国民保健サービス(NHS)が負担する費用は2,300万ポンド以上だということです。

☆窓開放した車内でも副流煙被害
 2011年以降、車内喫煙禁止のキャンペーンを展開してきた英国医師会(BMA)も受動喫煙の危険性がより広く認知されたとして、同法の成立を歓迎しています。BMA科学担当理事会の議長Sheila Hollins は「子どもは身体的な発達過程にあり、有害な副流煙の影響を受けやすい。子どもが車内にいるのに喫煙する成人は、子どもの利益を最優先した行動をとっていないことになる」と指摘します。BLFによると、移動中の車中で運転席側の窓を半分開けた状態でタバコを一本吸った場合、後部座席中央に座っていた子どもが曝露するタバコ煙の濃度は、以前のパブ(英国の居酒屋)内で充満したタバコ煙の濃度の3分の2に相当します。窓を閉め切った車中だと、タバコ煙の濃度はパブ室内の11倍に増加します。
(2014/5/18)

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はしか(麻疹)の流行  

 はしか(麻疹)は、子どもにとって恐るべき病気の一つです。これまでに多くの子どもの生命を奪ってきました。麻疹ウイルスは感染力が強く、感染すると約2週間後に高熱と強い咳を生じ、3〜4日後に全身に発疹を生じさらに3〜4日の高熱がつづきます。この間、子どもは消耗し脱水症状を呈することも多く、一部は脳炎や肺炎により死亡することもあります。栄養状態のよくない開発途上国の子どもたちの死亡率は高く、角膜炎の合併による失明も大きな問題になっています。麻疹の特効薬はなく、対症療法でしのがざるを得ません。

 一方、麻疹ワクチンは大変有効性が高く、さらに現在のように1歳時と年長児(5〜6歳)の2回、ワクチンを接種することによって、ほぼ100%防御できます。麻疹ワクチンは、実際には麻疹・風疹(MR)混合ワクチンとして接種されます。皆さん忘れず1歳になったら、そして年長の時にMRワクチンを受けてください。

 さて、国立感染症研究所が、4月30日今年になってはしかと診断された患者さんが300名を越したと発表しました。2007年、08年に10〜20歳代の若者に大流行した後は減少がつづき一昨年は283人、昨年は232人の報告でしたが、今年は既にこれを上回る患者数になったというわけです。患者の77%は、予防接種をしていないか、したかどうか不明の人で、都道府県別には東京59人を筆頭に、静岡(28人)、千葉(24人)、埼玉と愛知(各23人)の順でした。詳しい検査によると、これらの患者さんの麻疹ウイルスはもともと日本にあったものではなく、海外から持ち込まれたウイルスであることが分かりました。中国や東南アジア、フィリピンなどの国にはまだ麻疹の流行があって、これらの地域に旅行をした人が現地で感染を受け帰国後発病し、国内で小規模な感染拡大が起きたと考えられています。(このような疾患を輸入感染症と呼んでいますが、年1万人以上の患者さんがあった2008年ころまでは、日本は麻疹の輸出国でもありました。)

 交通手段の発達と国際化により、海外と行き来する人は格段に増えました。海外では日本で流行していない危険な感染症が存在する場合があります。海外赴任する人には赴任先により特別なワクチンが必要になる場合もあります。ワクチンで予防できる感染症は、地球規模で予防することが必要になっています。
(2014/5/17)

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スマートホンを手放せない?  

 毎日の診療の中で、突然患者さんの携帯の呼びだし音が鳴りだすことも、また私の携帯が音を立てることもあり、びっくりします。私たちはスマートホンなしでは生活できないようです。スマートホンの便利さゆえのことですが、一方では「携帯中毒」が指摘されており、それが親子関係に影響を与えているようです。以下は、「がうす通信」126号からの転載です。

<ケイタイ中毒> スマートホンを手放さない親は子供たちと良い関係を築けない

 スマートホンが手放せないことで問題なのは、今や若者というより親のほうかもしれない。子育て中の親がスマートホンに接していると、親子の関係に悪影響をきたす可能性がある。小児科専門誌に掲載された最新の研究では、デジタルデバイスにのめり込む親たちは、そうでない人と比べて、子どもをより感情的にきつく叱ることが分かりました。

 ボストン大学メディカルセンターの研究では、ファーストフード・レストランで食事している親子の様子が観察されました。3分の1の親は食事中たえず携帯電話を使っており、73%の親が少なくとも食事中、一度はケイタイをチェックしたことが分かりました。
 研究によると、携帯電話を手放さない親は子どもに邪魔された時、ネガティブな反応をしがちでした。ある母親はスマートホンでメールを打っている時に子どもが彼女の気を引こうとするとテーブルの下で子どもを蹴りました。別の母親はタブレットを見下ろしている彼女の頭を持ち上げようとする子どもを無視し続けました。

 「目についたことは、食事中ケイタイをずっと使っていた保護者たちは子どもとの接し方が悪くなることだ」と、この研究をした発達行動心理学小児科医であるジェニー・ラディスキー博士はタイム誌の取材に答えて述べました。「デジタル機器に夢中の保護者たちは子どもとの接し方が悪く、積極的に子どもにかかわろうとしないようだ。親と子どもの間にほとんど会話がなかったり、きつく叱ったり、投げやりな態度が多くみられた。」

 食事中にスマートホンを使う親を非難する前に、まず多くの人がケイタイから離れられないことを問題にすべきでしょう。ある英国の調査では、一般的に66%の人たちが携帯電話から離れることに恐怖を覚えることが分かりました。タイム誌の別の研究では、84%の被験者は携帯電話なしの生活は1日たりとも出来ないと述べました。また、20%の人が10分おきにメールをチェックすると言います。セックスの時にスマートホンを使う人さえどんどん増えていることが分かりました。

 もちろん、スマートホン中毒の親が成長過程にある子どもに及ぼす影響に関する研究も重要です。
 「我々は10年間の調査から、親がきちんと子どもの顔をみて接することが、子どもの認知、言語、感情の発達にとって大切であることが分かった」とラディスキー博士は言います。「携帯電話が出現するまで、食事の時は親子が膝を突き合わせて過ごす時間だった」子どもを取り巻くテクノロジーの使用について更なる研究や議論が必要です。

 ミヒャエル・エンデの「モモ」という小説は「時間泥棒」が主題です。ケイタイやテレビ・ゲームが、親子の対話や接触の時間を奪い、子どもたちが成長の中で豊かな人間関係、自然との触れ合いの時間を奪う「時間泥棒」になっていないでしょうか。確かに、携帯やテレビのない生活は考えられないのが現代の生活です。しかし、私たちは、携帯やテレビ・ゲームに支配されない生活をしたいものですね。貴重な「親子の時間」を奪われないように注意しましょう。
(2014/4/27)

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水痘ワクチンの公費化  

 現在、小児科医が国に公費化を求めているにもかかわらず、まだ有料であるワクチンに、水痘ワクチン、ムンプス(おたふくかぜ)ワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチンの4つがあります。その内、水痘ワクチンが今年10月1日より公費化(無料化)されることがようやくほぼ決まりました。その概要は以下のとおりです。

 対象は1歳以上で3歳未満の小児です。
 水痘ワクチン0.5mlを6カ月間隔で2回皮下接種します。
 移行措置として3歳以上5歳未満の小児は、1回のみ接種できますが、この移行措置は2015年3月31日で打ち切られます。

 注意する点が一つあります。現在1歳以上の小児でまだ水痘にかかっていない場合、10月まで接種を待っているとそれまでに水痘にかかってしまうリスクがあります。それを避けるためには、1歳になったらできるだけ早く有料で1回目の水痘ワクチンを接種し(当院では9000円です)、6カ月後に2回目を公費で接種するしかありません。どちら選ぶかは親の判断となります。

 水痘は、1週間で治る発熱と発疹の軽い病気だから、小さいうちに自然にかかっておいた方がいいという方もいますが、たくさんの水痘患者さんを診ているとそうとばかりはいえません。水痘の合併症には、髄膜炎や脳炎・小脳炎、肝炎、膿痂疹などがあり、水痘に自然罹患した患者は後に帯状疱疹を発症することがあります。私は、できるだけ子どもたちには水痘にかからないでほしいと思います。水痘ワクチンの公費化は子どもたちにとって大変な朗報です。公費化の詳細は9月にはより明確になると思います。それまではかかりつけの小児科でご相談ください。
(2014/4/17)

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インフルエンザはようやく収束  

 2月には、1週間に100名を超すインフルエンザの患者さんがいましたが、現在は、1週間で10名以下となりました。今年の流行の特徴は、12月の流行初期から2種類のA型(香港型と21年新型・ソ連型)とB型の3種類のインフルエンザが混合していたことでした。そのためA型のインフルエンザにかかった後にB型にかかったり、その逆の場合も比較的多かったようです。A型に2回なった患者さんもいますし、A型とB型を併発した患者さんもいました。

 インフルエンザワクチンをしていてインフルエンザにかかる患者さんも当然多数いました。インフルエンザワクチンは、翌年流行するだろうと予測された2種類のA型と1種類のB型、つまり3種類のインフルエンザに対する3種混合ワクチンになっています。しかし、インフルエンザウイルスは毎年その性質が少しずつ変化(変異といいます)していくことが、予想がうまくいかないことも重なって、発症予防に有効性が低い原因にもなっています。子どもに対するインフルエンザワクチンの目的は、「インフルエンザにかからないため」というより「インフルエンザによる脳症などの重症合併症にかからないため」であるともいわれています。ワクチンをしたからかからない、とは思わないでほしいという訳です。今年の秋のインフルエンザワクチンを受けるときの参考にして下さい。
(2014/4/8)

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抗生物質が必要でないのはどんな時か?  

 以下の文章は、JAMA(アメリカ医師会雑誌)患者さんのページからの翻訳です。「かぜに抗生物質は効かない」ことは、日本でもかなり知られてきました。しかし今でも「悪くならないように早くから抗生物質をのませたい」という親御さん、一方風邪と診断しながら抗生物質を処方する医師が少なくありません。ぜひこの文章を参考にして、抗生物質の正しい使用法の参考にして下さい。

抗生物質が必要でないのはどんな時か?

ほとんどの子どもは、何回も風邪をひき、いくつもの感染症にかかり、軽い病気をくりかえします。子どもの感染症の原因は、ほとんどがウイルスか細菌です。

<ウイルス>
風邪、咽頭痛、肺炎そして下痢の原因のほとんどはウイルスです。また子どもの嘔吐の原因もほとんどがウイルスです。抗生物質は、ウイルスを殺すことができません。またウイルス感染症にかかった子どもが、必要でもない抗生物質を投与されると副作用の原因になります。

<細 菌>
細菌は、中耳炎、副鼻腔感染、咽頭痛の一部、そして肺炎の原因です。抗生物質は、細菌を殺すために作られた強力な薬物ですが、ウイルス感染症に対しては何ら有益な作用をもっていません。小児科を受診したら、小児科医は、あなたの子どもの症状の履歴(病歴)を聴き、身体の診察を行い、子どもの感染症の原因がウイルス性か細菌性かを評価するでしょう。
 緑色や黄色の鼻汁や痰は、細菌感染があると間違われやすい症状です。緑色や黄色の分泌物は、副鼻腔感染の糸口というより、感冒の回復期の症状の一部であることが多く、さらにまた緑色や黄色の痰はウイルス性気管支炎の正常な症状の一つです。高熱は、40℃を超える場合でも、ウイルス性のことも細菌性のこともあります。

<両親ができること>
・細菌感染症と診断され、お子さんにとって抗生物質が有用と考えられた時のみ、その抗生物質を使うこと。
・あなたの子どもの担当小児科医に、抗生物質の処方をするように圧力をかけない。
・子どもの感冒症状は、安静や水分投与などの昔からの方法で治療しましょう。
・発熱は、疾患に対する身体の自然な反応であり、病児がウイルスと闘うのを助けていることを忘れない。

<よくある質問 Q & A> 
Q:子どもの主治医(小児科医)は、私の子どもには抗生物質は必要ありませんと言いましたが、子どもは熱があって元気がありません。私はどうしたらいいでしょうか?
A:子どもは、ウイルス感染により病気になり、その症状は高熱や気だるさや咳です。病状が重いからといって、細菌が原因とは限りません。両親は、ゆっくり休むための静かな場所を用意したり、本を読んだり気持ちが落ち着く音楽を聴いてゆっくり休むように奨めて、子どもの回復を助けることができます。両親は、飲み物を与えて子どもが脱水にならないようにすることができます。
Q:主治医(小児科医)が、子どもはウイルス性の風邪にかかっているといった。子どもは回復しているように見えたが、その後再び発熱し耳の痛みを訴えた。これも同じウイルスが原因でしょうか。
A:このような時は、ウイルス感染の後に新たな細菌感染が加わったかもしれません。ウイルス感染が多量の鼻汁や粘液排出を引き起こすことはよくあります。これが、子どもにとって、いわゆる“二次感染”のリスクになります。二次感染とは、最初の感染症が改善している途中に、別の感染症が出現することです。二次感染症の症状は、ウイルス感染症が改善しているときに新たに発熱することや、耳痛や咳などの症状が再燃してくることです。二次感染の原因は、ウイルスのことも細菌のこともあります。二次感染が疑われるときは、小児科医を受診しましょう。

JAMA Pediatrics September 2013 Volume167, Number 9 , Page 880
著者:Megan Moreno, MD, MSEd, MPH
提供:American Academy of Pediatrics(アメリカ小児科学会)
翻訳:岡本茂樹
(2013/10/13)

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インフルエンザワクチンが始まりました  

今年もインフルエンザワクチンが始まりました。
 日本では、例年季節性のインフルエンザは、12月から翌年4月までの5か月間が流行期となっています。(今年は、7月までB型の流行が少しですがつづきました。)10月から11月にかけてインフルエンザワクチンを受けることにより、インフルエンザにかかっても脳症や肺炎などの重症化を防ぐことが、ワクチン接種の主な目的です。ワクチンを接種しても、インフルエンザにかかることはよくあることですから、決して「ワクチン受けたからかからない」と油断しないようにしてください。

インフルエンザワクチンの受け方
 ○ 電話または受付で予約をしてください。
 ○ 13歳(中学生)以上は、0.5mlを1回のみ皮下注します。
   3歳以上~13歳未満(小学生以下)は、0.5mlを2回(1か月間隔)皮下注します。
   6か月以上~3歳未満は、0.25mlを2回(1か月間隔)皮下注します。
   6か月未満は、ワクチンは無効として接種の対象外です。
 ○  昨年より、WHO推奨用量にしたがって、小児の接種容量が、1.67~2.5倍に増量されています。
   最近発表された、副作用調査(1200例)によれば、増量される前と副作用に大きな違いはなかった
   とされています。
   もっとも多かった副作用は、注射部位の紅斑(23.3%)、硬結(10.9%)、腫脹(14.7%)などで、
   疼痛も6.9%に報告されました。
   もし、ワクチン接種後に予想していなかった異常反応が見られたときは、必ずお知らせください。
 ○ 費用:1回につき 4000円です。
(2013/10/13)

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GOODBY NUKES さよなら 原発! 九州沖縄集会  

場所:舞鶴公園(福岡市)
11月10日(日)10:00~ライブetc. 12:45~本集会

 安倍首相が、「福島原発事故は収束し、放射能汚染は原発の港湾内に完全に閉じ込められ、東京には何の影響もない」と大見得を切って東京オリンピックを招致しました。しかし、福岡県には福島や関東地方から3000人を超す人が今でも福島原発事故による避難をつづけているといわれます。いったん原発事故があると30km圏内といわずさらに広範囲に影響が出るといわれ、佐賀県の玄海原発に大事故があれば福岡市にも多大な影響が予想されます。また原発からは処理できない大量の核燃料廃棄物が産まれます。次代の子どもたちに負の遺産をのこせません。集会にご参加はいかがですか。全九州沖縄から、万をこす人々が集まる予定です。
(2013/10/13)

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貧困層の子ども 入院やぜんそくの通院が多い  

 9月から11月、毎年ぜんそくの発作で来院する子どもたちが多くなります。季節の変わり目で、体調をくずしてひいた風邪が引き金になったり、台風や低気圧の通過が関係しているともいわれます。しばらく発作がなかった子どもが、ゼーゼー、ヒューヒューいい始めたら要注意、早めに受診してください。既に抗アレルギー薬の内服や吸入、ステロイドの吸入などで予防治療をしているときも、秋は発作が出やすいので注意しましょう。

 ところで、貧困層の子どもが非貧困層の子どもより入院やぜんそくで通院する割合が多いことが、国立社会保障・人口問題研究所の分析で明らかにされました。分析した阿部彩社会保障応用分析研究部長は「日本においても、親の所得によって子どもの健康に格差が生まれていることが確認された」と言っています。子どもを可処分所得(所帯所得を1人あたりで調整した額)が高い順に並べ、真ん中にあたる所得を中央値とし、中央値の半額(貧困線)未満の子どもを貧困層と規定します。日本の貧困線は2009年(名目値)で年125万円です。

 2歳時点では、貧困層の11.5%に入院経験があるのに対し、非貧困層は9.15%にとどまりました。入院の発生率は貧困層が非貧困層の1.3倍になります。貧困家庭では、子どもをケアする経済的、時間的余裕がなく、病気になりやすい上に、すぐに受診できず、病気が悪化し入院することが多くなると考えられます。また、ぜんそくでの通院が、1〜3歳の貧困層で非貧困層より多いことも分かりました。たとえば、1歳時点で貧困層が4.36%にぜんそくでの通院経験があるのに、非貧困層では3.22%でした。ぜんそくは、栄養バランス、居住環境が影響し、諸外国の研究では貧困層の方がより多く発生すると報告されています。

 私も一員である「ふくおか子どもの医療を守る会」は、長い間子どもの医療費の無料化を、国、県、市町村に働きかけてきました。子どもの医療を受ける権利、子どもの健康が、経済的な理由で差別されることがあってはならないと考えるからです。しかし今回の研究結果は、未就学児まで無料になってもまだ健康格差が無くなっていないことを示しています。

 家族が病気になると、医療費以外の出費も多くなることが分かっています。「格差と貧困」が拡大する社会では、子どもの健康にも格差がひろがってしまいます。すべての子どもたちに、平等で良質な医療と教育を受ける権利が保障される社会になりたいものです。
(2013/9/16)

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幼小児期や青年期のCT施行で全がんリスクが上昇  

 小さい子が、転んで頭を打って受診することがよくあります。家族が心配することは、決まってこの子の脳は大丈夫だろうか?脳出血はないだろうか?レントゲン検査、CTは撮らないでいいだろうかです。

 小児科医は、通常子どもが、吐いてない、機嫌が良い、顔色がいい、手足の動きは普通、左右の瞳孔の大きさが同じなどを確認したら、CT検査はせずに24時間様子をみます。CT検査は、相当の被曝をするので、できるだけしません。そのCT検査のことで、最近新しい研究結果が発表されました。

 メルボルン大学人口・世界保健部門のJohn D. Mathews 博士らの研究グループが「幼小児期や青年期にCT検査を受けた者は、そうでない者と比べ全がんの発症リスクが24%上昇する」との研究結果をBMJ(英国医学雑誌2013:346)に発表しました。CT検査から得られる医療上の便益は大きいのですが、1980年代以降、使用頻度が高まり、潜在的な発がんリスク、とくに小児期におけるCT検査施行後のがん発症を懸念する声が挙がっていました。今回の研究は医学放射線被曝に関する住民ベース研究としては過去最大のものです。

 Mathews博士は「青少年における今後10年間のがん発生率は1万人当たり39件と予測されるが、全員がCTスキャンを1回施行された場合、がん発症は、6件増えて45件となる」と証明しています。

 一方、小児のがん発生率はもともと非常に低く、24%の相対リスクの上昇というのは、こうした低い発症リスクを若干上げるにすぎない、という指摘もあります。

 1回のCT検査で受ける被曝量は10mSVとされています。頭部打撲で受診し、CT検査を進められた時は、ぜひ先生に「どうしてもこのCT検査は必要ですか?」と尋ねてほしい、というのが私の意見です。

 さて、この研究結果で明らかになったもう一つの重要な事実は、福島原発過酷事故後に100mSV(ミリシーベルト)以下の低線量被曝では人の健康被害は起こらないとされてきたことが完全に否定されたことです。福島原発過酷により被曝した可能性のある子どもたちは、どんなに低線量の被曝(内部被曝)であろうと、その健康被害について長期に調査が必要であることをこの研究結果が教えています。福島では、現在多数の甲状腺がんの子どもが発見されています。これは、全数調査をしたことによるスクリーニング効果であり原発事故のせいではない、と国は発表していますが、多くの研究者や被曝者はこれを納得していません。
(2013/9/8)

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風疹の予防  

 現在、子どもの風疹の予防接種は、麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)として、第1回(1歳の誕生日から2歳の誕生日の前日まで)と第2回(幼稚園、保育園の年長児)の2回接種されています。MRワクチンは、非常に有用性の高いワクチンですから、すべての子どもに受けてほしいのです。

 さて、昨年、今年の大人の間での風疹の流行という事態に即して、大人に対する、とくに妊娠の可能性のある女性と同年代の男性(夫でもある)に対して風疹の予防接種が強く勧められています。ではどのような場合に風疹ワクチンを受けたらよいでしょうか。
 まず男性です。風疹に確実にかかっていたらワクチンの必要ありません。かかったかどうかわからないことのほうが多いと思います。それは、採血して風疹抗体を検査すれば分かりますが、費用がかかります。HI抗体価が32倍以上あればワクチンの必要はありません。抗体価がマイナスか16倍以下ならワクチンを受けたほうがよいでしょう。もし検査をする余裕がない場合は、そのままワクチンを受けても問題はありません。(副作用にも有効性にも変わりありません。1回のワクチンで98%以上の人が抗体陽性になります。)

 次は女性です。未婚で妊娠の経験のない女性は、男性と同じやり方になります。風疹の抗体検査は、市の保健センターで月に一度、低価格[800円]で受けることができます。出産の経験のある女性は、前回妊娠時に産科ですでに風疹抗体の検査を受けているはずです。母子手帳にその結果が貼付してあります。その抗体価が32倍以上あればワクチンを受ける必要はありません。もし16倍以下ならワクチンを受けたほうがよいでしょう。ただし、風疹ワクチンは弱毒化した生ワクチンですから、風疹ワクチン接種後3か月間は避妊することが求められているので注意してください。

 現在、風疹ワクチンが大変品不足で、麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)で代用していることが多くなっています。MRワクチンをした場合は、費用が少し割高になる(約3千円)一方、麻疹の抗体価も上昇し麻疹にもかかりにくくなるという利点もあります。
 疑問や不安があれば、必ずかかりつけの小児科または産科でお尋ねください。
(2013/6/20)

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風疹の流行  

 風疹の流行が世間を騒がせています。現在の流行は、子どもたちの間での流行ではなく20歳代~30歳代の大人の間での流行であることが特徴です。しかし、それは子どもにとっても大変重要な問題なのです。

 風疹の流行は、今年に入ってさらに勢いを増しており、国立感染症研究所の感染症発生動向調査によれば、昨年1年間の累積報告数が2,392例であったのに対して、今年は6月12日現在で10,102例とすでに昨年1年間の4倍を超しています。先天性風疹症候群(CRS)も、昨年5例の報告であったのが、今年はすでに6例報告されています。福岡でも風疹罹患による自然流産や妊娠中絶のケースがあるということです。

 風疹は、子どものときにかかると発熱、発疹が同時に出現し眼球結膜の充血や後頸部リンパ節の腫脹などで診断されます。一般的には軽症ですが、時に脳炎や血小板減少性紫斑病などの合併症をきたします。この風疹を大人がり患した時は、子どもより重症であることがしばしばあります。診断は難しく、多くは採血して抗体検査をすることで確定されます。さらに、妊娠初期(5か月まで)の妊婦が風疹にかかると、高率に先天性心臓病、白内障、難聴などの合併症が胎児におこることがわかっています。これを先天性風疹症候群(CRS)と呼んでいます。

 風疹ワクチン接種の目的は、風疹にかからないことが第1の目的ですが、この先天性風疹症候群を防ぐことも重要な目的になっています。
(2013/6/20)

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水痘、おたふくかぜのワクチンは2回必要ですか?  

 最近、「水痘(みずぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)のワクチンは2回必要ですか?」という質問をよく受けるようになりました。

 今年から、Hibワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頚がんワクチンが、定期予防接種となったことやMR(麻疹風疹)混合ワクチンが、1歳時と年長時の2回接種になったこと、また欧米ではすでに2回接種が普通になっていることなどがこのような質問の背景にあります。

 1回の予防接種で98%以上有効とされるMRワクチンを2回するようになった理由は、1回ワクチンを受けた子どものなかで高校生になったころ抗体が低下し、感染を受けて発病する例が多くみられるようになったためです。これまでは麻疹、風疹の流行がそれなりにあり、1回のワクチン接種の後抗体が十分あるうちに自然感染を受け、これが2回目のワクチンを受けた形になり、その後終生免疫を得ていたのに対し、麻疹の流行が激減した結果子どもたちが自然感染を受ける機会も激減したために、このような抗体低下がみられるようになったのです。

 同じことが、水痘やムンプスについても同じことが言えます。ただし多少の違いがありますので、以下に私の考えを述べます。

① 水痘、ムンプスワクチンは必要です。この二つの病気は、普通でも治癒するまで約1週間かかり、感染予防のためにも保育園や学校を休む必要があります。また、水痘は時に脳炎、小脳炎、肝炎、二次感染などの合併症や帯状疱疹としての再燃が起こり、またムンプスも髄膜炎や難聴などの合併症がおこることがあります。決して自然に感染して終生免疫ができた方が良いとはいえません。幸い、現在の水痘ワクチンとムンプスワクチンの副作用は軽微です。
しかし、水痘ワクチンの効果は90%、ムンプスワクチンの効果は70~90%といわれ、MRワクチンに比べてやや低いのが難点です。

② 2回目のワクチンをすることによって、理論上水痘は99%、ムンプスは96%が有効になります。米国では、2回目の予防接種は4~6歳時に行われていますが、少なくとも3カ月以上間隔をあけることが薦められています。私は、二つのワクチンの有効性がやや低いことを考慮して、2回目は3カ月の間隔をあけて行うことを進めます。

③ 問題は、両ワクチンが日本では定期接種でなく有料であることです。当科でも水痘ワクチンは9千円、ムンプスワクチンは6千円です。2回するとなると、その2倍の費用がかかります。国の責任で行う定期予防接種に1日も早く両ワクチンが加わるように政府や自治体に要請したいと思います。
(2013/5/19)

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4種混合接種後 死亡?  

■3月1日から7日までは、予防接種週間でした。今年は、まだ定期予防接種になっていない7つの予防接種(Hib、肺炎球菌、子宮頚癌、B型肝炎、ロタウイルス、ムンプス、水痘)を定期に組み入れ公費扱いとするよう署名活動が展開され、当科でも250筆以上の署名をいただきました。

■さて、3月12日の西日本新聞に「4種混合接種後死亡 男児、他ワクチンも同時に」という記事が掲載されました。読まれた方も多いと思います。厚労省の発表によれば、昨年11月から定期接種が始まった4種混合ワクチン(不活化ポリオ、ジフテリア、百日咳、破傷風)と小児肺炎球菌ワクチン、インフルエンザb型ワクチン、ロタワクチンの同時接種を受けた生後6カ月未満の男児が、接種後に死亡しました。詳細はまだ分かっていませせん。

 2年前の3月に、Hib、肺炎球菌、子宮頚癌の3ワクチンが公費化されたとき、複数ワクチン同日同時接種が有効で安全とされ公認されました。しかし開始直後に複数接種された子どもに8名以上の死亡が報告され大騒ぎになりました。緊急に国による専門家会議が開かれ、1ヶ月後に「複数同日接種が原因ではない」という結論が出され、その後も多くの医療機関で時には5種類のワクチンを同日に行う複数同日接種が、効率の良い予防接種として全国的に採用されてきました。さいわいその後、重篤な副反応が多発するという報告はなく、複数同日接種は安全に行われていると安心し始めた矢先の今回の報道です。国が早急に詳細について情報公開することを望みます。

■当科では、複数同日接種に若干の不安も感じましたので、原則同時接種はしない方針で予防接種を進めてきました。しかし昨年9月からは、予防接種の種類が多数になってきたことから、保護者と相談の上、時に複数同時接種を選択する場合も出てきました。しかし、今回の死亡事故が解明されないかぎり、当科の予防接種は、やはり一日に一つの予防接種を原則とし、どうしても必要な時にのみ2種類の同日接種を選択したいと思っています。

 予防接種後の死亡事故は、ごく稀なことであり、また予防接種で防げる病気は、疾患自体が重篤であったり、重い合併症を持つものばかりです。決して「予防接種をしない」という選択はしてほしくありません。心配な時はぜひかかりつけでご相談ください。
(2013/3/15)

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嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)が多くなっています  

 3月に入って、一時減っていた感染性胃腸炎が多くなってきました。「感染性」とは、胃腸炎の原因がウイルス性または細菌性ということですが、ほとんどがウイルス性です。冬のこどもの胃腸炎の原因ウイルスは、ノロウイルスやロタウイルスが代表的ですが、ロタウイルスが原因である重症の白色便性下痢症はそう多くなかったようです。

 原因がウイルス性で、病名は胃腸炎で、症状が嘔吐下痢ということです。ウイルス性胃腸炎の多くは熱があっても1~2日です。治療の中心は、食事療養です。嘔吐と下痢による脱水を防ぐために、経口補水液(ORSやOS1またアクアライトなど)を少量瀕回投与し、その後消化の良い線維の多い食物(本人が好きなものが良い)を少量ずつとり、いかに吐かないように食事を進めるかが治療のカギです。

 経口補水液の開発により、最近は嘔吐下痢症に点滴をすることは大変少なくなりました。薬物療法としては、吐き気止めの座薬や内服、整腸剤を組み合わせて処方します。当院では、五苓散や半夏瀉心湯また桂枝加芍薬湯などを症状に合わせてよく処方します。漢方薬は、お湯で溶かした後、氷で冷やしたり冷たい補水液で薄めたりして投与します。子どもは意外と漢方薬をのみますし、「苦いからうちの子はのめない」と決めつけず、ぜひチャレンジしてみてください。漢方薬がのめたら、いっぱい褒めて、「良薬は口に苦し」ということわざを子どもに教えてやるのも、親の権威を高めるいい機会と思いますが如何でしょう。
(2013/3/14)

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インフルエンザの流行は終わりつつあります  

 1月から始まった福岡県のインフルエンザの流行は、1月下旬をピークにしてその後減り続け、2月末には4分の1にまでになりました。現在一医療機関あたり一週間に10人前後のインフルエンザの新患さんが受診しているという状況です。はじめはA型がほとんどでしたが、二月には徐々にB型が多くなり、現在はB型の方が優位になっています。

 当院が位置する福岡市東区香椎周辺では、いくつかの小学校や幼稚園、保育園でA型またはB型の散発的な流行がありますが、今後は大きな流行にはならず四月には収束していくものと思われます。

 A型もB型も基本的には大きな差はありません。最近の患者さんの中には高熱はなく38℃以下の発熱の患者さんや、比較的元気で典型的なインフルエンザの特徴である、高熱、頭痛、四肢関節痛、倦怠感、食欲低下などが目立たない患者さんも、少数ですがありますのでご注意ください。症状が軽いと普通感冒と区別がつきにくく、まだ感染性がある時期に登校、登園してしまい周囲に流行を広げてしまう場合もあるようです。流行時は、インフルエンザが疑われるときは、無理して登校、登園せず、ぜひ受診して確認をしていただければと思います。
(2013/3/14)

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インフルエンザの流行  

インフルエンザの流行が始まりました。
 昨年末、福岡県もインフルエンザの流行が始まったと発表がありました。インフルエンザの流行とは、県内約100医療機関の平均で1週間に1診療所あたり一人以上のインフルエンザ患者さんの受診が報告されたときに発表されます。福岡都市圏では、古賀市で小学校の学級閉鎖、幼稚園や保育園での集団発生が報告されました。また福岡市西南部の小児科診療所で相次いでインフルエンザ患者さんの報告があり、冬休みに一時下火になっても新年が明ければ流行が拡大することが心配されています。当院では、12月中はインフルエンザの患者さんは受診されませんでした。

 1月4日より当院の新年の診療が始まりましたが、早速5人のインフルエンザにかかった患者さんが受診しました。当院では今シーズンでは初めてのインフルエンザです。2歳の女の子とその子のお母さん(32歳)、1歳の男児と3歳の女児は姉弟です。生後6か月の男児が5人目です。さらに5日には6歳の女児が来院しました。いよいよインフルエンザの流行のようです。既に保育園は保育が始まっていますし、8日から幼稚園や学校が始まります。集団生活が再開すると急速に流行が広がるのが常です。インフルエンザの流行情報に気をつけ、不用意に人混みに入らず、子どもさんが通う園や学校での流行情報に気をつけて下さい。

 インフルエンザは、普通感冒(かぜ)に比べ一般的に症状が重く、急に高熱を発し、頭痛、咽頭痛、四肢関節痛、からだがだるい、きついなどの全身症状が強いのが特徴です。しかし比較的軽い症状のインフルエンザもあります。診断は、上記症状と鼻汁によるインフルエンザ抗原迅速検査により症状が出ておおむね8時間以上たてば可能になります。熱が出て数時間では、普通感冒かインフルンザかの区別はつきませんので注意して下さい。

 インフルエンザの診断が下されたら、抗インフルエンザ薬が内服または吸入薬で処方されます。(最近は静脈注射薬もあります。)しかし、必ずこれらが使用されないとインフルエンザが治癒しないわけではありません。とくに1歳以下(乳児)には、内服薬のタミフルは、製薬会社が処方を(副作用の恐れから)を禁止しています。インフルエンザ治療は、薬物療法の前に、①安静②保温③食欲に応じた水分投与と食事療養が重要です。
(2013/1/6)

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年賀状  

 ここ数年、年賀状は年が明けてからになることが多くなりました。師走は暗いニュースが多く、なかなか「明けましておめでとうございます。」と書く気にならないからです。そこで、今年の私の年賀状の文面を紹介します。

望春

昨年中は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願いいたします。
本年が良い年になり、皆さまがご健勝に過ごされることを祈ります。
今年は、開業20年まで残すところ3年となり、初心にかえって小児地域医療に臨む所存です。

2月には3人目の孫の誕生を迎えます。しかし世の中、環境も政治も悪くなるばかり、生まれくる子どもたちに「生まれてきた良かった」と答えてもらえる希望ある未来があるでしょうか?支持率30%の自民党が圧勝した総選挙の結果、2013年が「貧困と格差社会」の第2幕の幕開けとなり、新自由主義の跋扈(ばっこ)、平和憲法の破壊、戦争と排外主義へひた走る軍国主義の「普通の国家」が目前です。
消費税廃止、TPP参加拒否、原発全廃と核兵器廃絶そして沖縄米軍基地撤去は、医療再生と切り離せません。今夏の参院選が正念場となることでしょう。「新しい社会」の再生に向けて、世の中が方向転換するように微力を尽くしたいと思います。
2013年 元旦

 昨年、患者さんの希望やご意見を診療に反映させたいと思い、クリニックの玄関に「意見箱」を置き、窓口にアンケートと自由意見欄のあるチラシを置いています。しかしなかなかご意見が集まりません。ぜひ、どんな質問でもいいので、ご意見を気軽にお寄せください。

(2013/1/6)

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どうする?日本脳炎ワクチン  

 いささか旧聞になりましたが、日本脳炎ワクチンに関する情報を整理します。
日本脳炎ワクチンは、平成17年より平成22年まで、約5年間「積極的には奨めないワクチン」とされ、私も基本的に患者さんに勧めてきませんでした。その理由は、それまでの10年間で、小児の日本脳炎患者はゼロであったのに、日本脳炎ワクチンによると思われるADEM(急性散在性脳脊髄炎)などの重症副反応が15例ほどあり、ワクチンの有用性に疑問が生じたからです。

 その後、改良された方法で製造された新しい日本脳炎ワクチンが平成22年6月より国内で販売され、1年後安全性が評価された後「積極的に奨めるワクチン」として国が認めたことと、平成17年から5年間で5名の小児の日本脳炎患者が出たことも明らかになり、私も「新しい日本脳炎ワクチン」を積極的に奨めることにしました。また、日本脳炎ワクチンがほぼ中止状態であった5年の間に、4回の日本脳炎ワクチンが終了していない子どもが多数になったため、平成23年9月より、平成7年6月以後に出生した小児は4回に達するまでの残りのワクチンを公費で接種できるようになり現在に至っています。

 ところが、今年10月に岐阜市で10歳の男児が、ワクチン接種5分後に心停止となりその後死亡したこと、さらに今年7月にも5~10歳の子どもが、ワクチン接種2日後に脳症を起こし1週間後に亡くなったことが発表されました。(新聞やテレビで報道されました。)厚労省は、10月30日に専門委員会を開きましたが、その結果は、①10月の患者さんは、基礎疾患があり服用していた3種類の薬の併用が死亡の主因と考えられること、②7月の患者さんは、基礎疾患がなくワクチンが死亡原因であった可能性も含め検討をつづける、③新しい日本脳炎ワクチンの重症副反応は極めてまれ(数百万接種に1回)であり、今後も国としては「積極的に奨める」ことに変わりない、というものでした。

 平成17年から現在まで小児の日本脳炎患者は8人とされています。決して侮れません。従って、当科では、患者さんに次のように提案しています。
① 上記の国の説明で納得される患者さんで、4回の接種が済んでいない患者さんには、新しい日本脳炎ワクチンを接種します。
② それでもまだ不安な患者さんには、半年ほど様子を見てもらい今回のような重症副反応が頻発しないことを確認したうえで、来年4月~5月頃に接種を再開するかどうか判断する。

 日本では、ワクチンは「義務」ではありません、それぞれがワクチンのメリット、デメリットを評価し、接種するかどうか決定してください。

(2012/11/30)

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子供は子供だったころ  

 岩波書店の宣伝誌『図書』(2012年10月号)に、作家・池澤夏樹氏の「秋の歌と天使の歌」というエッセイが載っています。その中に以下のような詩が取り上げられていました。

子供は子供だったころ
腕をブラブラさせ
小川は川になれ 川は大河になれ
水たまりは海になれと思った

子供は子供だったころ
自分が子供とは知らず
すべてに魂があり
魂はひとつと思っていた

子供は子供だったころ
何も考えず 癖もなにもなくて
あぐらをかいたり
とびはねて
小さな頭に大きなつむじ
カメラを向けても知らぬ顔     (翻訳 池田信雄・池田香代子)

 「『ベルリン 天使の歌』という映画の、始まってすぐのところ、スクリーン一杯の紙の上にペン先が(詩人ペーター・)ハントケの詩を書いて、男の声がそれを読みかつ歌う。イノセンスというものをそのまま言葉にしたような詩。」とあります。残念ながら、私はこの映画を見る機会を得ていません。
イノセンスとは、無邪気とか純真ということです。大人も皆、昔は子供でした。こどものイノセンスを忘れず、大切にしたいと思います。

(2012/10/21)

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医師の喫煙率が低下  

 日本医師会は、禁煙推進活動の一環として、2000年以来4年ごとに会員の喫煙意識調査を行っています。8月29日、日医は2012年の喫煙率が、男性医師12.5%、女性医師2.9%で、男女とも前回調査より低下したと発表しました。2000年の第1回調査では、男性医師27.1%、女性医師6.8%でしたが、その後12年間で半分以下にまで減少しました。

 因みに、2010年の国民喫煙率は、男性32.2%、女性8.4%です。禁煙先進国では、医師の喫煙率は5%以下と言われており、まだまだ高い日本の医師の喫煙率ですが、一歩前進です。診療科別では、呼吸器科(6.7%)、皮膚科(7.8%)、循環器科(9.0%)が低く、小児科が10.8%と4番目なのは、こどもをタバコの害から守る運動をしている私としては大変残念なところです。

 直接喫煙と間接喫煙の有害性の社会的周知が進むなかで、喫煙習慣が嗜好や文化の問題ではなく健康の問題であることが明らかになってきました。世界保健機構(WHO)は、喫煙習慣は予防できる最大の病気であり、百害あって一利なしとして、「ニコチン中毒」と呼び変えました。

 現在、喫煙習慣=「ニコチン中毒」に対して、さまざまな禁煙支援活動が行われています。その有力な一つとして、ガム、パッチ、内服薬などを使った「ニコチン代替療法」が行われています。当科でも、細々ですが希望者に対して禁煙支援を行うほか、通常の外来でも禁煙指導を行っています。

 また、喫煙習慣は、そのほとんどが20歳までに始まるといわれ、実際小学生、中学生、高校生の喫煙率は予想以上に高いのが現実です。小児科医としては、禁煙支援のみでなく、喫煙予防(禁煙)教育が重要であると考えています。もし喫煙予防(禁煙)教育を必要としているところがあれば、許す限り「出張講演」などの協力をするのも小児科医の役割と考えています。どうぞご連絡下さい。

(2012/09/23)

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ポリオと不活化ポリオワクチンについてちょっと学習  

ポリオってどんな病気?
 ポリオは、ポリオウイルスによる急性のウイルス感染症です。ポリオウイルスが脊髄の運動神経に感染し運動麻痺をおこすため、一般的には「小児麻痺」とも呼ばれています。ポリオウイルスに感染しても多くの場合、目立った症状は現れず、現れたとしても風邪のような症状です。しかし、まれに四肢に麻痺があらわれ、その麻痺が一生残ってしまったり、重症の場合は死亡することもあります。50年前の日本では年数千人の患者が発生したこともありました。治癒的治療がないため、ワクチン接種が唯一の予防法です。

不活化ポリオワクチンって、なに?
 ポリオウイルスの毒性をなくし(不活化し)、免疫をつくるために必要な成分を取り出してつくったワクチンで、通常皮下に4回注射します。不活化ポリオワクチンの接種は、初回接種(3回)と追加接種(Ⅰ回)があります。初回接種は、生後3カ月から3~8週の間隔をあけて3回接種します。追加接種は初回接種後(3回目接種後)6カ月以上あけて(通常12カ月以上あけて)1回接種します。
* 経口生ワクチンを既に2回接種しているこどもは、不活化ポリオワクチンを接種する必要はありません。
** 経口生ワクチンを1回だけ接種したこどもは、初回接種を2回ですませます。
*** 不活化ワクチンを(有料で)1~3回接種したこどもは、残りの回数を公費で摂取できます。
**** いずれの場合も接種間隔が複雑になってきますので、かかりつけでご相談ください。

不活化ポリオワクチンは他のワクチンと同時に接種できるか?
 現時点では日本人における不活化ポリオワクチンと、三種混合ワクチン(DPT)やヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンその他との同時接種の実績に限りがあります。経験があまりないということです。医師が必要と認めたときは、保護者の同意の下に同時接種が可能ですが、当科では原則同時接種はしていません。安全性が十分確認できないからです。しかし、多数のワクチン接種のために瀕会に受診できない状況(共働きなど)がある場合は、かかりつけの担当医師とご相談ください。

不活化ポリオワクチンの安全性は大丈夫ですか?
 不活化ポリオワクチンの主な副反応は、接種部位の発赤や腫脹で、その他に発熱が報告されています。多くの場合注射部位の発赤や腫脹は3~4日で消失し、発熱も1~2日で下がりますが、1週間は副反応の出現に注してください。
 また、製造工程にウシ由来の成分が使用されていますが海外で接種が開始されてからワクチンが原因で伝達性海綿状脳症にかかったという報告は現在までありません。
 海外での使用期間は長いとはいえ、日本で広範に使用されるのは初めてなので、副作用についても今後注意深いモニター観察が必要です。

(2012/09/11)

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9月1日から不活化ポリオワクチンが始まりました  

なぜ生ワクチンから不活化ワクチンに変わったの?
 ポリオワクチンには、OPV(経口生ワクチン)とIPV(不活化ワクチン)の二つがあります。OPVは、今年春まで使用されてきたのを最後に中止となりました。

 OPVは、日本のポリオを根絶するのに多大な貢献をしました。国内での野生流行株によるポリオの発生は20年以上ありません。一方、ワクチン株由来変異流行株によるOPV関連麻痺(VAPP)が、被接種者や接触者に年平均2例発生しています。分かりやすく言うと、最近20年で自然のポリオ発生はゼロなのに、ワクチンによる麻痺が40例発生したことになります。IPVでは、VAPPが発生することがありません。これが、生ワクチンを中止し不活化ワクチンが登場した理由です。

 ポリオは、多くの国で根絶されてきました。最大の発生国であったインドもいよいよ根絶が近づき、残るは中央アフリカのみとなっています。しかし今後世界的な再流行が起きないとも言えないため、世界的根絶宣言がなされないかぎり日本でのワクチン接種は必要とされています。

(2012/09/10)

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ご意見をお聞かせください!  

当院は、患者さん、ご家族の方々に親しまれ、頼りになる「地域の小児科医院」を目指しています。
このたび皆さまのご意見やご希望をお伺いし、今後の診療の向上、改善に役立てるつもりです。
玄関に設置しています「ご意見箱」へ所定の用紙にご記入の上、ご投函くださいますようお願いします。

なお、みなさまからいただくご意見は、上記の目的外には絶対使用いたしません。

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08:30〜12:00 ●(8:30-12:30)
12:00〜14:00 昼休み -
14:00〜15:30
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一般診療
  原則として受付順です。予約はありません。(月曜日は、一般診療のみ)
予防接種・乳児健診・育児相談
  予約が必要です。(14:00〜15:30以外の時間についてもご相談に応じます)

休診日:土曜午後・日曜・祝日